「野党の人たちはバカなんじゃないかと多くの人は思います」

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1.ぼったくりかと思った

11月15日、立憲民主党の安住淳国対委員長は安倍総理主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑に関して、「都合良く一方的に自分の主張を言っただけだ。逆に話が大きくなるのではないか……アンフェアで卑怯だ……不意打ちの言い訳会見だ」と批判しました。

これは、「桜を見る会」の前日に都内ホテルで開かれた安倍総理の後援会「前夜祭」の夕食会会費が5000円だったことから、安すぎるとし、安倍総理側が差額分を負担した場合は、公職選挙法に抵触する可能性があるとして追及していたのに対し、安倍総理が「事務所や後援会としての収入、支出は一切ない……大多数がホテルの宿泊者であり、事情を踏まえ、ホテル側が設定した……政治資金規正法上の違反には全くあたらない」と説明したことを受けての反論です。

立憲民主が会場となった東京都内のホテルに確認したところ「だいたい15000円から20000円。立食で150人の場合は11000円」と回答されたことから5000円は在り得ないと追及していました。

15日、菅官房長官は会見で「ホテル側と趣旨を話すことで柔軟に対応いただけると思う。過去にも経験がある……100人の来場者に100人立食を用意することが常識、というのはない……通常、7割でやっているだろう」と野党の見方を否定しました。

この5000円という費用が本来の費用ではなく、安倍総理側が差額を補填していたのなら問題なのでしょうけれども、参加した男性によると、費用は本当に5000円で、ホテル名での領収証を受け取っていたことが分かっています。

夕食会は、複数の丸いテーブルを十人ほどで囲む立食形式で、卓上に瓶ビールが五本ほどしかなく、食事はカツオのカルパッチョや焼き魚、巻きずしなどだったそうで、この男性は「会場はぎゅうぎゅうで五千円は高い。ぼったくりかと思った」と零しています。

夕食会で出た食事や形式、人数の7割しか用意しないというということから、その性格は政治資金パーティーに過ぎないのではないかと思われます。特に何という程のものでもないですし、この手のパーティは野党も遣っている筈です。

2.他にすることはないのですか?

これについては他の識者も同じ見方をしているようで、16日放送の日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」では、辛坊治郎キャスターが「私、関西でメディアやってて不思議なのは、こうやって、けっこう大騒ぎになってますが、在京のテレビ局にしろ新聞社にしろ全員幹部が毎年参加していて実態知らないはずがないんでね」とコメント。

野党の会費に関する追及についても「みんな分かっているだろうって話で。1000人の政治資金パーティーで1000人分食事を用意するパーティーなんてないですから……

そんなこと今、追及している人たちは全員分かってるはず。なんでそれを堂々と言うかな? この人たちは」と指摘すると、ゲスト出演していた元大阪府知事の橋下徹氏が「問題点を政治資金パーティー化してますねというところを追及すりゃいいけども、そこを越えて政権を倒すとかそういうレベルじゃないのは、今の世論調査見ても、このぐらいのことで政権が倒れる話じゃないってみんな国民も分かってますよ」と応じました。まぁ、そういうことです。

これに、辛坊キャスターは「だけどね、これを連日聞かされると追及している野党の人たちはバカなんじゃないかと多くの人は思います」と吐き捨てました。気持は分かります。

けれども、辛坊氏はこれで虫の居所が収まらなかったのか翌16日、大阪ABCラジオ「週刊ニュース解説 辛坊治郎のズバリ&どうよ!」で、「桜を見る会」を野党が追及する理由について「意図は明らか。これで支持率を下げることで国会混乱させて、国会で最大の議論になっている憲法改正のための『国民投票法』改正の審議入りをさせずに廃案にする。

なおかつ、支持率が下がればいいな……今回のことでよくわかったのは、例のモリカケ問題であれだけ騒いだのも同じ構図。もともとそんなに大した話じゃない問題を、とにかく騒ぐことで国会の審議を止め、なおかつ支持率を下げるという一点で国会の活動が行われている。本質的な議論がされずに時間だけが浪費されている。その国会の維持費に、お前ら一体いくらかかっていると思っているんだ」と指摘しています。

なるほど、全く関係のない話題で時間を浪費させ、本当に審議しなければならない法案を流してします。なるほど抵抗野党と言われる訳です。

辛坊氏は「今週、国会とマスコミを見ていてつくづく嫌になった。俺。本音で。ほんとね、なんだお前ら。ビックリするよ」と批判していますけれども、前日の「野党の人たちはバカなんじゃないか」発言と合わせ、一般的な感覚だと思います。

昨今の世界情勢を見ると、憲法改正のための「国民投票法」改正の審議は喫緊の課題の筈です。にも関わらず、その審議をさせず廃案にする為に、「桜を見る会」疑惑を仕立て上げ、ぐだぐだと批判しているとするのなら、抵抗野党どころか反日野党と言われても仕方ありません。あまりにも下らな過ぎますし、それで国民の支持など得られる筈もありません。

某コ―エーのゲームに出てくる有名軍師ではないですけれども「他にすることはないのですか?」と言ってやりたい程です。

3.それでも内閣支持率は上昇した

時事通信が11月8~11日に実施した11月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比4.3ポイント増の48.5%、不支持率は同3.6ポイント減の29.4%でした。

政府が来年の「桜をみる会」を中止し、幕引きを図り出したのは13日で、世論調査時点ではまだ大騒ぎとまではなっていませんでしたけれども、二閣僚の辞任や大学入試への英語民間試験の導入見送りなど、政権の不手際が相次いでいました。にも関わらず、安倍政権の支持率は上昇しています。

これらから見ても、マスコミや野党が「桜をみる会」で追及したところで、安倍政権を斃すなど夢の夢といったところでしょう。

既に前日の夕食会の会費5000円についても妥当であることが明らかになっています。

立憲民主党の枝野代表はBS朝日の番組収録で「とにかく国会できちっと証拠付きで、資料付きで説明して頂く。安倍さんの説明を前提にすれば申し訳ないけど、とばっちりのようで。ニューオータニにも国会に参考人で来てもらって説明をして頂くことが当然、必要になってくる」と述べ、前夜祭の会場となったホテルの担当者の国会招致を求める考えを示していますけれども、これ以上、野党が追及して国会を止めたとしても自分の首を絞めるだけだと思います。

枝野代表は「野党にできるのは選挙で総理大臣を代えることだ」とこの問題をきっかけに解散・総選挙に追い込む考えを述べていますけれども、先の時事通信の世論調査で立憲民主の11月の政党支持率は、前日10月から2.7ポイント減の3.1%です。

ですから今、総選挙をしたとしても、総理を引き摺り降ろす前に自分の党が議席を減らし壊滅することを心配すべきではないかと思いますね。

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