「香港人は中国人ではない」 

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5月から始まった一連の「即位の礼」の儀式は11月10日の「祝賀御列の儀」のパレードで終わりました。テレビ画面を通してだが、天皇陛下と皇后さまの慈愛に満ちた笑みが日本国民を優しく穏やかに包み込ました。

日本人に生まれて良かった。中国や朝鮮半島に生まれなくて良かった。
心からそのように思える幸せな一連の儀式でした。

それに引き換え香港のデモ活動、香港の若者たちは「香港を守るための最後の戦い」「香港が滅んでも自分たちの屍を乗り越えてほしい」など悲壮な決意をメディアやSNSで表明しながら、勇敢にも警察に立ち向かっています。

私が香港でビジネスをしていたのは20数年前のことでした。中国本土で
生産し、一部、香港のカンパニーに通して輸入していました。その時、知り合ったのが周経偉さんです。彼の奥様は元スチュワーデスで、なかなかの美人でした。

私の妻が「一度香港に行きたい」と言ったので観光を兼ねて行きました。
周さんとの打ち合わせは観光から帰ったあと1時間ほどで済ませ、夕食は
周さんの所属している香港の豪華なVIPルームで、周夫妻と一緒に、ご馳走になりました。その後、香港の夜を散歩と買い物でホテルに帰ってきたら部屋にバラの花束と、ペニンシュラホテルのチョコレートがあり周さんの心使いに感激しました。

私がダラダラと何を言いたいかと申しますと「香港人は中国人ではない」
彼らはヨーロッパ人です。マナー、雰囲気、女性のナイトドレスなど私が
知っている中国本土の人たちとは月とスッポンです。つまり香港人は中国人とは別の言語を話し、別の文化を持っているということです。

もちろん周さんは香港のエリートで、一般の人たちではありませんが、当時の中国本土には大金持でも、ただの田舎者の成金でした。

香港に住む人の大半は民族的には中国人で、香港は中国の一部だが、香港
人の大半は自分たちを中国人とは思っていない。香港大学が行った調査によ
ると、ほとんどの人が自分は「香港人」だと考えており、自分は「中国人」だという人はわずか15%だった。この差は世代が若くなるほど大きくなる。2017年の調査では、18~29歳の回答者うち自分は中国人だと答えたのはたった3%でした。

なぜ中国人だと思わないのかという質問には、自分たちは法的にも、社会的にも、文化的にも違うという答えが寄せられた。また、香港は150年もの間、中国とは切り離されて、イギリスの植民地だったという事実も理由に挙がった。

これを理解するには、歴史を振り返る必要がある。

香港島は1842年のアヘン戦争後にイギリス領となり、その後、イギリスは
当時の清朝政府から「新界」と呼ばれる残りの地域を99年間租借した。

それからの香港は活気ある貿易港となり、1950年代には製造業のハブとし
て経済成長を遂げた。また、中国本土の政情不安や貧困、迫害などを逃れ
た人たちが香港に移り住むようになった。

さらに、近年では中国本土に対する反感が高まっている。失礼な中国人観光客が地元のルールを無視したり、そのマナーの悪さに呆れたり、所構わずつばや痰を吐き、レストランでの大声の会話など自分たちは中国人ではないと痛切に感じるようになっていた。

イギリス統治時代のあと、香港に何が起こったのかを、日本人は知らない。香港の人たちはイギリス統治時代、西洋文化を享受していたけれども、そこに野蛮な中国が現れた。そして中国は香港を決して手放そうとはしなかった。

日本人は自由や権利を当たり前のものと思っているが、香港人は自由が奪
われるという恐怖に晒された。日本人はなぜ民主制を持つことが大事なの
か、なぜそのために闘うことが大事なのかを知らない。自由を失い、社会主義や共産主義の恐怖を経験して初めて香港人の気持ちが分かります。
香港人は自由がタダ出ないことを知っています。

香港人はチベットの悲劇やウイグルの悲劇をよく知っています。このまま
進めば中国から息もできないくらいの圧政を受けることをよく知っています。

香港の中国化が加速しています。もう中国に飲み込まれるのは必至であり、抵抗運動すらできなくなるかもしれない、そういう焦りからここで引くことは出来ないと、若者たちは思っています。

香港人は最初、共産主義者を信用しました。そして「一国二制度」を受け入れた。その結果自由と民主制度を失った。その結果、香港人は中国を信用した代償を若者の血で支払うことを余儀なくされています。

中国は香港の全ての自由を消滅しようとしています。今のままでは、香港はこの世の地獄になります。香港の人は、それを阻止しようとしているのです。

それでも我々から見ればなぜ命を賭してまで中国政府に立ち向かわなけれ
ばいけないかを理解することはなかなか出来ない。しかし最近やっと香港人の真の目的が分かりました。

たんに「逃亡犯条例」に反対するためにデモではない、中国共産党を終わらせるために、まず愛する香港を壊滅させることです。自分たちが生まれ住んでいるところを壊滅させれば一番困るのは実は中国の支配層なのです。

なぜなら中国共産党にとって、資産を人民元から香港ドルに換え、それから米ドルに換えて海外に送り資産を隠します。さらに、海外直接投資の7割以上が香港を経由して中国に流入しています。ということは香港は中国の高官と富裕層たちにとって大変重要なところです。

だから中国はチベットやウイグルのように人民軍を送って香港を壊滅させるわけにはいけない。中国は香港を最大限利用しているために香港を消滅させるわけにはいかない

その事をよく知っている香港人は、香港を壊滅させることが、中国経済の破綻につながる、だから空港を閉鎖させ、銀行を営業停止させ、レンガが散乱した道路を通行不能にすることが、中国崩壊につながるはずだと信じています。中国はすでに経済危機と政治危機に見舞われています。香港を機能不全にすることは、中国の崩壊を早めます

もたもたしていると香港だけでなく台湾でも日本でも韓国でも最悪の事が起こってしまいます。つまり共産主義に侵食されてしまうという事です。だから共産主義という怪物を早急に退治しなければならない。なぜなら共産主義と社会主義は体制に浸透し、国家全体を掌握してしまってからでは、手遅れになるからです。

もし共産主義に国家を乗っ取られたら、自由と民主制を失い、国民の全ての行動と会話を監視されてしまいます。

香港人は共産主義者のウソの約束を信じた親たちの過ちのせいで、死を
覚悟して共産主義と戦っています。

共産主義に半分以上乗っ取られた韓国がいい例です。文在寅は大統領選挙
で、おいしい約束を国民としましたが、ほとんど実現をしていません。むしろ経済が悪くなって国民を苦しめています。その上、文在寅はメディアを乗っ取り国民をメクラにさせています。

文在寅は、出来ない約束を隠すために、国民の目をそらし、日本を憎むように国民を仕向けています。日韓基本条約を一方的に反古にし「慰安婦」「徴用工」のカードを持ち出して、声高に日本をなじって国民の目をそらしています。

日本も2009年8月末の衆院選で自民党を破り、政権交代を果たした左翼民主党は、3年余りの政権運営は迷走の連続で、左翼民主党政党に対する有権者の不信が増幅した。メディアも保守党政権を攻撃して、あわや国民は騙され、日本も3年間も左翼政権になっていた。

この間、外交の未熟ぶりはより深刻だった。世界中から日本は信用をなくし日米同盟を損ねた。幸いにも日本の国民は賢かった。3年で元の保守党
に戻り今や世界のリーダーになりつつあります。

香港に話を戻します。香港人は共産党を壊滅させることが、世界の幸せ
につながると、そのためには自分たちは犠牲になってもかまわない。そうしなければ台湾でも日本でも韓国でも同じことが起こる。
香港若者の、この重大な忠告を日本人は肝に銘じるべきです。

勇気あるあなた達の捨て身の行動は決して忘れない。
「肉を切らせて骨を断つ」歴史を作った香港人のデモは永久に世界中
から称賛されます。香港人よありがとう。

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