「未来の扉が無い中国」

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中国がとっくに危機状態なのに何故崩壊しないのか、これを解説するには
一般の経済学を超えた視点が要求されます。はっきり言って机上の学問では無理があります。なぜなら中国経済の数字はすべて粉飾されている粉飾型経済だからです。

私は経験型であまり本は読みませんが、たまたま空港で副島隆彦氏の著書
「あと五年で中国が世界を制覇する」(2009年発行)という表題が目に留まりつい買ってしまいました。夜ホテルの一室で読んでいるうちにあまりの幼稚さに気分が滅入ってしまいました。

彼の著書から特にあほらしいと思ったことを一部抜き抜き出してみます。
「中国にたいして危機感まる出しで、悲壮感をみなぎらせて叫ぶ人々が出来ている。しかし、この人々の愚かさというか、思慮の足りなさこそ、私は憂う。それなら、どうして今のうちから中国を大切にして、中国人になるべく多くの恩義を売っておかないのですかと私は考える。中国は恩義に報いる民族である」

もし副島氏が中国人とのビジネスの経験があるなら、こんな愚かしい、思慮の足りない文はとてもじゃないが書けない。この本にはグラフや数字がいろいろ出てくるが本を権威づけるだけ、知ったかぶりをしているだけです。

本の全てがあほらしすぎるのでいちいち抜き出すのはやめますが、この本での彼の結論は「中国はやがて共産党独裁を廃止して民主国家になる。ウイグル人も、チベット人も台湾人も、いじめないで彼らに大幅な大きな自治権を与えて中国体制を平和的に支える周辺民族として手厚く処遇すると決めるだろう」

あまりにもあほらしすぎて、空いた口がふさがらない。中国の野望がまったく見えていない。

この本のあとがきで、「中国は、いよいよ平和の帝国になりつつある」と書かれています。そして副島氏は本書を書き上げるために、香港、広東省、上海、南京、北京、瀋陽、丹東、大連への調査旅行をしたと、しかもこの旅行は編集部員とずっと一緒に付き添ってくれて本書を完成に導いたと書かれています。

いったいどんな調査旅行ですか、たんなる観光旅行をしただけでしょう。
こんな通り一遍の事で中国の正体が見えるはずもない。

副島氏が普通の感覚をお持ちでしたら、彼が本の中でお書きになっている
「中国は恩義に報いる民族だとか、いよいよ平和の民族になりつつある」等の低レベルの文章は書けなかった。

一度ここ50年の中国歴史を検証してください。中国国民3千万人を虐殺した毛沢東時代から改革・開放路線を打ち出した鄧小平時代以降今日までを
ふり返れば中国の正体が見えてきます。

中国は毛沢東の階級闘争から、鄧小平の経済成長こそ中国を発展させると
「社会主義市場経済」なる、呪文を唱え、国営企業をどしどし開放して合弁事業としました。殺し文句は「中国には12億の巨大マーケットがある」と先進資本主義はこの言葉の巧妙なトリックに気が付かなかった。

これは先進国の資本と技術をただで入手するために考え出した鄧小平の罠
です。何しろ中国には老朽工場と低賃金の労働者は大量にあります。ないのは資本と技術です。鄧小平の改革・開放路線を受けて、先進国は経済支援を積極化させ、資金や技術を供与しました。アメリカの大手企業の7割が中国進出、ヨーロッパも積極的に中国に進出しました。結果中国は努力せずに製造業を発展させ、世界の工場すなわち世界の下請け工場になりました。

特に日本は政府の後押しもあり約2万社の大小の企業が進出、家電や自動車、鉄道、建設とあらゆる製造業が進出して技術援助をしました。そして日本政府はODAと民間も含めて10兆円以上の資金援助をしました。

しかし中国の答えは感謝ではなく、尖閣諸島周辺の危険な行為や度重なる
反日デモと日本企業への襲撃や、歴史の捏造などで日本を苦しめています。副島氏の「中国は恩義に報いる民族」であるという言葉が如何にむなしいか!

先進国が支援したのは安価な労働力や巨大市場の魅力という計算もあった
が、それと同じくらい、近代化すれば一党独裁の共産国家からやがて民主国家へと変わっていくと思ってしまった。

しかし中国が民主化を実現すれば、その時点で中国は崩壊します。中国共産党の本質は秦の始皇帝以来、全く変わっていない。王様が全て支配する国です。つまり共産党は王様であり、二千年来続いてきた正統の後継者なのです。

しかし副島氏の考えは「中国はやがて共産党独裁を廃止して民主国家になる。ウイグル人も、チベット人も台湾人も、いじめないで彼らに大幅な大きな自治権を与えて中国体制を平和的に支える周辺民族として手厚く処遇すると決めるだろう」と言っていますが、少数民族による自治や、言論の自由と言ったものを実現させれば中国はその瞬間崩壊します。

中国おいては、経済の近代化や民主国家になることは国の発展を意味し
ない。しかし日本やアメリカは、中国は資本主義開放経済への道を進むと
思ってしまった。

鄧小平は今まで「中国が経済力や軍事力をつけるまで、低姿勢で爪を隠せ」と言っていました。ここに至って王様になった習近平は、ついに本性を現し牙をむき始めた。つまり習近平が秦の始皇帝の様な王様になった以上は、近代化し、民主国家になることは未来永劫あり得ない。

アメリカで有名な親中派の国際政治学者デビット・シャンボー教授が
「中国経済はすでに隆盛から衰退へと潮目が変わる転換点に踏み込んで
いる、それは外資の大量撤退に表れ、世界の工場から転落が始まっている」と彼は突然自らの主張を変えました。
彼のこのような見解は中国市場で戦っているビジネスマンにはとっくの昔
から分かっていたことです。

教授の「中国の平和的台頭」を唱えてきた結果、それを信じたオバマ大統領は「G2」を主張して泥棒国家中国を優遇し、国際秩序の維持、構築という大国に見合う責任を期待していましたが、南シナ海、東シナ海における中国の傍若無人ぶりをみてやっと中国の悪党国家の正体を知る始末。

トランプ大統領がオバマ大統領を批判するのは当然で、オバマ大統領が世界の秩序を破壊したと言っても過言ではありません。

昨年習近平国家主席が米国訪問で白々しく「南シナ海の軍事化の意図はない」と発言していますが、中国はその後もスプラトリー諸島で人口造成を進め、滑走路や港湾を整備し、軍備を増強しています。トランプ大統領はオバマと違い、このような中国の二枚舌を信用していません。

このように中国に対するとき、その幻想がもたらす害たるや、まことに深刻です。

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