「国際裁判」

画像の説明 無視して逃げるだろう・・・

中国の南シナ海での領有権主張は国際法に違反するとして、フィリピンが中国を相手に進めている仲裁手続きで、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は29日、裁判所に訴えを審理する権限があると判断し、実質的な審理に入ると発表した。

南シナ海を巡っては、中国がほぼ全域に自国の権利が及ぶと主張し、南沙(スプラトリー)諸島の岩礁を埋め立て、米海軍が艦艇を派遣して牽制(けんせい)するなど緊張が高まっている。ベトナムなど東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国とも主張の溝が埋まらない中、国際司法機関がどのような判断を示すか、注目される。

フィリピン政府は30日、仲裁裁判所の判断を歓迎したが、「当事国同士の協議による解決」を求めてきた中国外務省は同日、「無効であり、中国に対する拘束力を持たない」との声明を出し、今後も仲裁手続きに参加しない考えを示した。

ログイン前の続き仲裁はフィリピンが2013年1月、国連海洋法条約に基づいて提起。中国が独自に掲げる「9段線」内で岩礁や海域を違法に占拠し、フィリピンの権利を侵害していると訴えた。前年に近海で中国の公船が居座る事態が起き、力で対抗できなかったことが、司法解決を求める直接の契機となった。

裁判所は、9段線の違法性を判断する権限など一部に留保をつけたが、実質審理に入ると決定。中国が人工島を造成した岩礁が領海主張の基点になるかどうかも争点となり、米国が12カイリ内に艦艇を派遣したことの法的正当性も問われる。

裁判所は近く弁論を開き、来年中にも結論を出す。だが、結論を強制的に執行する権限はなく、中国が従わない公算が大きい。

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