「どうなってるの?」

画像の説明 訪韓中の志位和夫共産党委員長が22日、ソウルの建国大学で講演した。

志位氏の訪韓は2006年以来、5回に上り、政党関係者らと交流を重ねている。志位氏に共産党と朝鮮半島の現在の関係を聞くと、「韓国社会も私たちも変わった結果」と語った。

韓国は北朝鮮と激しい体制競争を繰り広げてきた反共国家だが、中国ログイン前の続きとの国交正常化などの影響で1991年、海外共産党の存在を認めた。

日本共産党も99年に外交方針を変更。海外共産党が中心だった交流の範囲を大幅に広げた。志位氏は「話し合いのルートが増えてきた。韓国に来ても歓迎してもらえる」と語る。

共産党は過去3度、党機関紙・赤旗のソウル支局開設を申請し、却下された。韓国政府関係者は「共産主義を憎む国民感情に配慮したが、難しい判断だった」と語る。志位氏によれば、韓国政府は赤旗記者の取材を歓迎する考えを伝えてきてもいる。志位氏は「相手のある問題だが、機が熟せば実現するだろう」と述べ、将来的に支局の開設を実現させたい考えを示した。

一方、北朝鮮の朝鮮労働党は、今月10日に行われた党創建70周年記念行事の招待状を共産党に送ってこなかったという。志位氏は「労働党との関係は断絶したままだ」と語る。

共産党はかつて平壌に赤旗の支局も持っていた。しかし、1970年ごろから北朝鮮が金日成(キムイルソン)国家主席への礼賛や贈り物などを求めるようになって関係が悪化。志位氏によれば、68年に当時の宮本顕治書記長らが訪朝し、金日成氏に韓国侵略を思いとどまるよう求めた。その訪朝の時、労働党が共産党代表団の宿舎に盗聴器を仕掛けたことが転機だったという。

志位氏は、金正恩(キムジョンウン)政権が掲げる核開発と経済改革を同時に進める「並進路線」に反対する考えも示した。

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