「戦勝国?」

画像の説明 国連加盟各国の首脳らが内外情勢に関して自国の立場を表明する国連総会の一般討論演説が28日始まった。

オバマ米大統領は演説でシリア情勢に関し、米軍が主導しているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の掃討作戦を含む取り組みの重要性を強調するとともに、加盟国に結束するよう強く訴えた。

米政府は、有志連合にアサド政権やイランなどを加える「大連合」構想などを唱えるロシアを牽制してきたが、オバマ氏は「紛争解決に向け、イラン、ロシアを含むいかなる国とも連携する用意がある」とも述べた。

また、「アサド政権を支援すれば事態は悪化する」と述べる一方で、その後の政権移行をにらみ、短期的に同政権の存続を容認する考えもにじませた。

ウクライナ情勢をめぐっては、「主権が侵されている状況を傍観できない」と強調、ウクライナの領土保全の重要性を訴えるとともに、国際社会と強く対立するロシアを牽制した。

オバマ氏は、中国が南シナ海で人工島建設を進めるなど攻勢を強めていることについて、「われわれは、力ではなく国際法を通じて紛争を解決することを支持する」とクギを刺した。

一方、中国の習近平国家主席は演説で第二次世界大戦に言及し、「(われわれの)当時の世代は反ファシスト戦争で勝利した」と「戦勝国」の立場を誇示するとともに、国連は「未来の人々の希望」をかなえる機関だと指摘。

また、「歴史を鑑とすべきだ」「過去は変えられない」と述べるなど、歴史問題で対立する日本を強く牽制した。

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は演説でシリア内戦に触れ、「安全保障理事会の機能不全が続き、危機が制御不能に陥っている」と懸念を表明し、アサド政権を支持するロシアと、同政権の打倒を唱える欧米が対立している状況を厳しく批判した。

また、シリア内戦をめぐり「残虐な犯罪」を国際刑事裁判所(ICC)へ付託するよう訴えた。

20世紀最後のお祭り騒ぎもこれで終わりだね・・・

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