「上手」

画像の説明 銀行がサラ金の客を奪っている?

平成22年6月に改正化資金業法が完全施行されて、消費者金融への規制が大幅に強化されました。借り手の借入残高が年収の3分の1を超える場合には、新たな借り入れを禁止される総量規制が設けられ、上限金利が29.2%から18%に引き下げられました。

また、過去のグレーゾーン金利部分の利息が不当という判決が出たことで、利息返還請求が急増して消費者金融の収益が圧迫されて貸出余力が低下しました。

一方、銀行は住宅ローンなどよりも利ざやが多いため、カードローン事業に力を入れています。大手都市銀行だけでなく、地方銀行やインターネット銀行などでもカードローン事業を強化してきました。

また、銀行カードローンには総量規制はなく、銀行のATMでも手軽にカードローンを利用できるようになりました。

そうしたことから、銀行のカードローン事業が消費者金融の客層を取り込んでいくようになりました。消費者金融の上限金利が18%になったことで、消費者金融と銀行カードローンの金利にはほとんど差がなくなりました。

その結果、消費者金融の個人向け貸出残高は年々減っていき、逆に銀行カードローンの貸出残高は年々増加していきます

平成23年度3月末は消費者金融の貸出残高が銀行カードローンの2倍以上だったのが、年々差が小さくなっていき、平成27年3月末にはついに銀行カードローンの貸出残高が消費者金融を上回りました。

この流れはこれからも続くことが予想され、銀行カードローンと消費者金融の貸出融資残高の差は今後開いていくと考えられています。

消費者金融からは北朝鮮に資金が流出しているとも言われていますので、こうした流れによって北朝鮮への資金流出が少しでもなくなることは、結果として北朝鮮への拉致事件解決に道を拓くことにつながります。

また、消費者金融から政界に多くの献金が渡っており、それを受け取った政治家は日本の国益に反する活動をすることがあります。

銀行カードローンが伸びることで消費者金融が衰退していくのは、日本全体の為にも良いことかもしれませんね。

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