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2015.01.29
カテゴリ:ブログ
当たるも八卦、当たらぬも八卦-ダボスの予言を笑うなかれ
何を言ってもどうせ外れるから、予言には気をつけよう-。
スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説する人たちには、こんなお決まりの冗談がある。
実際、外れた予言は多い。2005年にマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏がしたドル安予想、08年のカーライル・グループ共同創業者デービッド・ルーベンシュタイン氏の米国がリセッション(景気後退)を回避するとの予想、エコノミストであるヌリエル・ルービニ氏が12年に出したギリシャのユーロ離脱予想がそうだった。
昨年はしかし、当たりも結構あった。ここで14年に出された予言の幾つかを挙げ、実際はどうであるかを検証してみよう。
◎ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)の予言「米経済はかなり良好な軌道に乗っている」*当たり
◎ブラックロックのラリー・フィンクCEOの予言「金融市場は楽観的過ぎて、ボラティリティが大きく高まる公算が大きい」*半分当たり
◎ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の予言「ユーロ圏経済の健全性が劇的に改善してインフレも若干上向く」*大外れ
◎UBSグループのアクセル・ウェーバー会長の予言「米・欧・日本の金融政策の乖離(かいり)がドル高をもたらす」*当たり
◎イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁の予言「差し迫った利上げの必要性はない」*当たり