「よど号犯」・・・いい加減にしろ!!

画像の説明 「能天気ですね。不愉快です」フォロワーから批判された「よど号犯」北からのツイッターつぶやき「じぇじぇ」 帰国狙いの情報発信に「帰ってくるな」の冷や水

ツイッターの自己紹介画像として掲載されてるメンバーの集合写真。左から魚本(安部)公博、森順子、小西隆裕、若林盛亮、赤木志郎、若林(黒田)佐喜子の各容疑者

日航機「よど号」を乗っ取り北朝鮮に渡った元共産主義者同盟(共産同)赤軍派メンバーとその妻がツイッターのアカウントを取得し、「つぶやき」を始めた。メンバーら3人は日本人拉致にかかわった疑いがあるとして、警視庁が国際手配している。訪朝から40年以上が経過した現在、なぜメンバーらは北朝鮮からつぶやくのか。

アラブの民主化運動を意識して開始 支援者経由で投稿

《こんにちは、「よど号」の小西です。と言っても、分かる人はほとんどいないでしょうね。1970年、日航機「よど」をHJ(ハイジャック)して北朝鮮に来たのです》〈小西隆裕容疑者(70)=国外移送略取容疑などで国際手配〉

《在朝30余年になる、私、若林(黒田)佐喜子です。『じぇじぇ!!』ですよね(ちょっと古いかな)》〈若林(旧姓・黒田)佐喜子容疑者(60)=結婚目的誘拐容疑で国際手配〉

「何でもアリ!?よど号のyobo-yodo」のアカウント名で、よど号グループがつぶやき始めたのは昨年10月3日。北朝鮮から直接投稿することはできないため、メールで支援者に投稿を依頼し、読者からのリプライ(返信)も支援者からメールで受け取る。現時点では月に1度のペースで投稿している。

支援者の1人で編集者の椎野礼仁さんは平成25年8月に平壌を訪れた際、リーダーの小西容疑者から「ツイッターをやってみたい」と相談を受けた。椎野さんによると、小西容疑者が衛星放送で視聴しているNHKの国際ニュースなどを通じて、アラブの民主化運動でツイッターが大きな役割を果たしたことを知ったことがきっかけになったという。

拉致被害者家族は「理不尽」と怒りの声

「ハイジャックの罪は償うが、拉致には関与していないというのがメンバーの主張。捜査当局が拉致容疑での逮捕状を取り下げないかぎり、帰国はかなわない」

椎野さんはグループの主張をこう代弁する。グループは帰国を目指した活動を強化しており、25年には著書「『拉致疑惑』と帰国」を発売。拉致容疑での逮捕状撤回などを求める訴訟も行った。ツイッターでの情報発信もその活動の一環だ。

2度目の投稿となった11月19日には、複数のメンバーらが拉致容疑についてつぶやいた。

《関与していない結婚目的誘拐罪を認めることはできません》《私たちは拉致などやってない、だのに何故?》

だが、彼らが北朝鮮から一方的に情報を発信する姿勢には、拉致被害者家族からは怒りの声が上がる。若林佐喜子容疑者と、森順子容疑者(61)=結婚目的誘拐容疑で国際手配=の関与が疑われる拉致被害者、松木薫さん(61)=拉致当時(26)=の弟、信宏さん(41)はツイッターを定期的に閲覧していることを明かし、こう話した。

「見ているだけで腹立たしい。被害者は外に言葉を発することができないのに(よど号メンバーらが)特権的に情報を発信するのは不公平で理不尽だ。拉致容疑を否定するのであれば、日本に戻って正々堂々と説明すればいい」

寄せられる批判も「想定内」

ツイッター開始から2カ月ほどの12月上旬のフォロワー(読者)数は3700人を超えた。

《歴史の生き証人の方々とTwitterを通じて会話ができることに感動を禁じえません》《44年前に北へ渡ってから後悔したことはありますか?》

読者からは好意的な意見や質問も寄せられるが、多くは批判的な声だ。

《めでたく地上の楽園に行けたんだから帰国なんて考えなくても良いのでは?》《能天気ですね。拉致に対する犯罪意識が希薄で不愉快です》

このような状況を警察幹部は「拉致問題などについて、マスコミに“修飾”されることなく伝えることができると考えたのだろう。若者相手に理解を深めてもらおうとしたのだろうが、予想通りには行かなかったようだ」と指摘する。

若林盛亮容疑者(67)=国外移送目的略取などの容疑で国際手配=は12月、産経新聞の国際電話取材に応じ、「『何でもアリ』とした時点で批判も想定し、厳しい意見でも若い人の声を聞きたいと思った。私たちに力があれば話を聞いてくれるだろうし、力が足りなければ批判のままで終わる。いずれにせよ、客観的な審判を仰がなくてはいけない」と話した。

グループが今後も続けるという「つぶやき」に、日本国民はどのような“審判”を下すのだろうか。URLはhttps://twitter.com/yobo_yodo

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