高官らが70億円超蓄財か

画像の説明 「王室」の威光悪用 タイ警察に大規模汚職疑惑、高官らが70億円超蓄財か

タイの首都バンコクで公開された、ポンパット前長官に対する調査で押収された仏像

タイ警察が汚職事件に揺れている。5月にクーデターを起こしたプラユット前陸軍司令官が率いる暫定政権は国内改革推進を掲げ、汚職対策を最優先課題の一つとする。今回の疑惑では不正蓄財が20億バーツ(約72億円)以上とされ、同国公務員の汚職体質にどこまでメスが入るか注目される。

汚職に関与したとして今月中旬以降に逮捕されたのは、警察内で強い影響力を持ち、重大事件や広域事件を担当する「中央捜査局」のポンパット前長官らのグループ。前長官は捜査が本格化した今月中旬に更迭された。前長官らは同国では違法の賭博や石油密輸団から上納金を集めたほか、昇進斡旋(あっせん)で金を要求。王室との関係とその威光を悪用したとされ、不敬罪にも問われている。

前長官が所有するバンコク市内や郊外の家屋から、隠し金庫内の多額の現金や、高価な仏像、貴金属などが押収された。

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