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全米オープンテニスの賞金はどれくらいなの?
錦織選手、全米オープンでベスト4進出!
錦織圭選手が3日、全米オープンテニスで全豪覇者で第3シードのS・ワウリンカ選手を激闘の末に破り、自身初となるグランドスラム大会の準決勝進出を決めました。
四大大会の男子シングルスで日本選手のベスト4進出は、96年ぶりとなる快挙です。
(ちなみに、1918年にベスト4進出したのは熊谷一弥氏。彼は、オリンピックメダルを日本のスポーツ界で初めて獲得した伝説的テニスプレイヤー)
ここまで勝ち上がってくると、決勝進出とか優勝への期待も膨らみますが・・・同時に、錦織選手がもらえる賞金も気になるもの。
テニスのグランドスラム(4大国際大会)に数えられる、全米オープンテニスの賞金はどれくらいなのでしょうか?
全米オープンテニスは、観客動員数や賞金総額がテニス競技大会の中で最大であることでも知られており・・・
7月に発表された今大会(2014年)の賞金総額は、昨年の史上最高額を11.7%上回る3830万ドル(約40億2100万円)となっています。
賞金の内訳は、US OPENの公式サイトに掲載されており、シングルスの賞金は以下のようになっています。
<全米オープンテニス2014、シングルス(男女)賞金>
優勝賞金 ・・・3,000,000ドル (約3億1500万円)
準優勝者 ・・・1,450,000ドル (約1億5200万円)
ベスト4進出・・・730,000ドル (約7660万円)
ベスト8進出・・・370,250ドル (約3880万円)
ベスト16進出・・・187,300ドル (約1960万円)
3回戦敗退・・・105,090ドル (約1100万円)
2回戦敗退・・・60,420ドル (約634万円)
1回戦敗退・・・35,754ドル (約375万円)
(資料)2014 US OPEN PRIZE MONEY【2014 US Open公式】
http://www.usopen.org/en_US/about/history/prizemoney.html
錦織選手はベスト4進出ですので、もし準決勝で負けたとしても賞金73万ドル(約7660万円)がもらえるという事になります。
(ちなみにこの額は、1998年大会の優勝賞金(70万ドル)よりも多い。)
あまり知られていないのが「1回戦敗退でもウン百万円」の賞金がもらえることです。
・・・テニスの4大大会、1回戦敗退の選手でもウン百万円の賞金獲得とは、知らなかった人が多いのでは!?
大会に出られるのは、トッププロテニスプレイヤーだけだから当たり前だろうって?
違います!
全米オープンテニスはその名のとおり「オープン大会」ですから、プロ選手にもアマチュア選手にも出場のチャンスが与えられているのです。
予選を勝ち上がれば、アマチュア選手であっても本選出場が可能なのです。
(現在、テニスの4大国際大会は全てオープン大会。あのウィンブルドンだって、アマチュア選手が出ることが可能です)
ただ、現実は当然ながら甘くありません。
4大会シングルスの本大会に参加できる選手128名は、以下の基準となっています。
■ATPランキング枠(104名)
ATPランキング(テニスの世界ランキング)で上位104位の選手。
※怪我で辞退者が出ると、105位以降に繰上げ出場権が与えられる。
(ちなみに、前年度30位以内の選手は「出場義務」がある)
■オープン枠(16名)
プロ・アマといった参加資格を限らず、予選大会を勝ち上がっていくなどの条件を満たせば、誰でも出場資格を得られる。
■ワイルドカード枠(4名)
主催者による推薦枠で、期待されている若手ホープや、引退から短期復活した元王者などが選ばれる。
アマチュア選手が本選出場するには、(トッププロ104名を除いた中で)世界で16人の内に入らなければならない、ということです。
まあ、それくらい高いハードルがなければ、1回戦敗退でウン百万円もの賞金が出るわけないか・・・