「増える韓国籍離脱者」

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増える韓国籍離脱者、10年で22万人超 兵役逃れの手段にも

韓国では全ての成人男性に兵役義務が課せられ、18歳になると徴兵検査を受けなければならない。もちろん有名スポーツ選手やK-POPアイドルも徴兵対象だ。海外生まれでも両親が韓国人なら自動的に韓国籍となる。

検査を受けて身体・精神に問題がなければ30歳になるまでに入隊する必要がある。このとき、特に人気の韓流スターが入隊する様子は日本でも大きく報じられる。

◆兵役義務は不評? 韓国人男性のホンネは……
 
しかし韓国男性の全員が徴兵制度を歓迎しているわけではない。朝鮮戦争後、韓国と北朝鮮が休戦状態にあるといっても60年以上経過しているのである。「なぜいまだに兵役義務があるのか」と疑問に思う韓国人男性も多い。実際、多くの韓国芸能人らは名も知れない大学に通うことで入隊時期をギリギリまで遅らせている。

なかには、徴兵検査時に健康状態を不正に悪く見せ現役兵としての任務を逃れた芸能人もおり、韓国のテレビ番組で暴露された。高血圧を意図的に引き起こす薬を売る兵役回避専門のブローカーまでいるという。
 
また、兵役逃れのために韓国籍離脱を図る者も後を絶たない。海外生まれの韓国人(2世)は18歳になる前に国籍離脱申告を行うことで徴兵制の対象外となることができる。締め切りは今年の3月31日までなので、出生届を提出していなかった18歳未満の少年たちは離脱申告手続きに急いでいるという。

深刻化する韓国人による韓国離れ

増える韓国籍離脱者、

このような背景もあってか韓国籍離脱者は増え続けている。韓国のIOM移民政策研究所によれば、韓国籍を離脱した人は過去10年間で22万人を突破。

2016年は過去最高となる3万6404人におよんだ。新たな国籍取得先は米国が最も多く約9万5000人。次いで日本(約5万9000人)、カナダ(約3万3000人)が人気だという。一方、同期間で韓国籍を再取得した人は約2万3000人にとどまるため(韓国SNSニュースメディア『インサイト』、2017年11月7日)、少子高齢化が深刻化する韓国で今後も人口減少が進行する一因と考えられている。
 
このほか、国内出国者数も急増している。韓国経済新聞(電子版、12月24日)によれば、2016年に海外旅行などで韓国を出国した人の数は前年より400万人増加して2600万人を突破。韓国の人口が約5120万人なので総人口に占める出国者比率は50%を超える。同紙はこれを世界最高としている。
 
一部調査によれば成人男女10人のうち9人が「機会があれば韓国を去りたい」とまで考えていることが分かった(インサイト)。
 
深刻化している韓国人の韓国離れ。もちろん徴兵制度がその主因であるわけではないが、韓国社会が抱える課題の一因と見ることができるようだ。

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