「老齢貧困社会」

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私たちの年金が14兆円も溶けた?GPIFの運用失敗で「老齢貧困社会」到来はすぐそこに

最近、2018年10月~12月の四半期におけるGPIFの年金運用で過去最悪となる14兆円超えの損失を出したのでないかとの報道が出て、市場はざわついています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

2018年10月~12月期の収益額は14兆円規模の損失となった模様
年金運用の失敗で14兆円超えの損失か?

最近、新聞赤旗が2018年10月~12月の四半期におけるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用が過去最悪となる「14兆円超えの損失」を出したのではないかという報道をしはじめ、市場はざわつきはじめています。

現段階では、あくまでこの赤旗独自の試算によるものですから、これが正確なのかどうかはわかりません。

国内の日経平均の下落買い支えにいいように使われたりしているGPIFの投資で、もう1つ決定的に気になるのが、海外の株式投資に絡む大失敗の様相です。

巨大ファンドは時価総額の大きい銘柄中心で運用

これはGPIFに限ったことではありませんが、図体のでかい年金運用などのファンドはその売買によって様々な影響を市場に与えることから、かなり時価総額の大きな株式銘柄に傾斜した投資を行う傾向があると言われています。

ここ10年あまり米国のヘッジファンドが猛烈にFAANGなどの特定銘柄に偏重投資を行うことで大きな利益をあげてきたことと、ある意味で同じような構造になっているわけです。

実はGPIFは、昨年に保有する株式・債券などの銘柄を公表しており、やはり外国株の保有リストにはアップルやアマゾンなどの巨大優良銘柄がずらりと並んでいる状況にあります。

しかしご存知のとおり、こうした銘柄は昨年10月から12月末までかなり大きく下落したことから、相当な含み損を抱えている可能性があることは赤旗でなくても判るところとなってきているのです。

安直な投資手法で年金が溶けている…
GPIFが保有する株の上位5社は、
アップル
マイクロソフト
アマゾン
フェイスブック
JBモルガンチェース
といったところ。

実際の運用成績を見るまでもなく、10月からの四半期はかなり運用が落ち込んだことはほぼ間違いのない状況です。

最近アップルは、株価の急落でフェイスブック1社分の時価総額に相当する日本円で48兆円もの時価総額を消失しており、なにより自社株買いでもっとも損失を抱える企業となってしまいました。

巨大優良株だけ買っていればなんでも平均以上の利益が出る時代は完全に終了しており、GPIFのこうした安易な投資手法も少なからず見直しをはかるタイミングに直面していることが
わかります。

下手くそ投資に年金を委ねるしかない私たち。年金支給対象が増えるとどうなる…

年金支給対象の増加で運用額は減少する

160兆円という巨額の資金を運用するGPIFですが、今後、年金支給対象者が増えれば、その運用額は順次減少していくことは間違いない状況です。

赤旗の試算が仮に正しいとして、四半期だけで14兆円も原資を減らすことになってしまうというのは相当国内の高齢化世帯の先行きに暗澹(あんたん)たるものを感じさせることになりはじめています。

今後、株の暴落に巻き込まれることになり、しかも円高が急激に進行した場合、投資原資自体の大部分を失いかねないことも十分にありうるだけに、まったくプロアクティブとは思えないGPIFの投資手法にはかなりの不安を感じる次第です。

とりわけ政権からの要請に応えて日本株の買い支えにその資金を投入するようなことがさらに大きくなれば、次の相場暴落では過去にないような壊滅的な運用結果を見ることになる可能性もかなり高まります。

下手くそ投資に年金を委ねるしかない私たち…

個人的にはもう運用しなくていいので、払い込みした分だけ返金してもらえないかとも思いますが、そういうわけにもいかなさそうで、この段階にしてかなり絶望的な気分になってきます。

目をつぶりますと、GPIFの責任者が運用失敗を平謝りに謝る姿が見えてきそうで怖いものがあります。

もともとGPIFは長きに渡って投資レベルが非常にド素人に近く、利益を出せないことで世界的にも有名な存在でした。

しかし足元の、AIと逆行したこの人工無能ともいうべき恐るべき下手くそ投資。フランスならとっくの昔に暴動になっているのではないでしょうか。

皆さんはどうお考えでしょうか?

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