「最後の弁明 」

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かつて昔、ユダヤ人とローマ軍との戦いがありました。その時にユダヤ人は完全に包囲されてしまい、負けてしまったのです。その時にローマ軍の将軍がユダヤ人の将軍を呼んで、「お前達は負けたのだから皆殺しにする。ただし、一つだけ願いを聞いてやる」という提案をしたのです。

呼ばれたユダヤの将軍は「わかりました。我々は皆殺しを覚悟します。ただし、一つだけシナゴーグ(教会)を残してください。そこに聖職者を置くことをお許しください。その願いさえ叶えてくれれば、我々は皆殺しになってもかまいません」と言ったのです。

ローマ軍の将軍はそれを実行したのです。ユダヤ人は皆殺しになり、ほとんど消えてしまったのです。そのおかげでシナゴーグ(教会)が残り、教会が復興して今日のユダヤ人がいるのです。

西洋にはそのように「最後の弁明を聞く」という、武士の情けをもっているようです。ギリシャ時代にはソクラテスが無実の罪で捕まったのです。青少年にくだらない教えを説いて堕落させたというのです。

そして、「ギリシャの3人の神々を信仰しない」と言うのです。その罪において「ソクラテスを死刑にする!」という判決が出て、牢獄につながれたのです。弟子たちが集まって「神々を尊敬して持論を広めないと言ってくれ」と言うのですが、ソクラテスはそれを拒否します。

最後に裁判官に呼ばれて、ソクラテスは堂々と弁明をするのです。「私はなぜ死を覚悟しているのか?」ととくとくと話したのです。この時の弁明を「ソクラテスの弁明」と言うのです。これは非常に有名な本で、哲学書として昔から読まれている本です。

「最後の弁明」と言うのです。キリストも「最後の晩餐」があります。12人の弟子が集まって「この中から私を裏切る者が出てくる」とイエスは予言をしたのです。それも似ています。

ティラーソン国務長官は「条件なしに、北朝鮮と話をしよう。我々は何も条件につけない。核兵器を廃棄しないと対話をしないと言ってきましたが、それも止めて対話をしよう」と言ったのです。

「アメリカが心変わりをした」と、みんな大騒ぎをしています。アメリカが心変わりをしたらどうなるのでしょう。まず、アメリカは北朝鮮と取引をするのに違いありません。そして、「アメリカ本土に届くミサイルの開発は止めてもらい、その見返りとして一切のことは許す」このような契約をするのではないかとみんな恐れているのです。

青山繁晴さんもそのように考えています。これは大変なことです。何故かというと、北朝鮮は日本に届く中距離核弾頭ミサイルはもっているのです。アメリカには届きません。日本には届くのです。アメリカは本土に核が飛んでこなければよいから、「持っている核は認めましょう」ということです。北朝鮮は50~60発は持っていると言われています。

すると日本はアメリカから見捨てられて、単独で北朝鮮のミサイルに狙われることになるのです。何かあると「核兵器をぶち込むぜ!」と脅かされて、「ヒエ~」と日本人は逃げることになるのです。これは最低の条件です。

その場合、青山繁晴さんはアメリカに脅かしをかけています。「日本も核武装をしますよ。脅かしではないですけども、そのようなことが起きたならば日本は核武装をします」と言っているのです。

「ティラーソンの対話はそれにあたるのではないか?」と思っている人もいるのです。「日本が見捨てられて、北朝鮮を擁護してアメリカまで届かない核は持たないということにして、取引を終了させるのではないか?」と心配しています。

しかし、そんなことはあり得ません。このように言えばよいのです。「日本における米軍基地を攻撃した場合は、米国本土を攻撃したことと同じことだ」。そのように言えばよいのです。すると北朝鮮は「日本に対する攻撃は、アメリカ本土の攻撃と同じことだ」と思えば日本に対する攻撃はできなくなってしまうのです。

アメリカは「アメリカ本土だけを守って、日本はどうでもよい」ということではないのです。そのための「最後の話し合いをしよう」と言っているのだと言われていますが、僕は違うと思います。

これは2つの例から出したように、北朝鮮の最後の弁明です。それに気が付いた人はいません。アメリカは「間もなくやるぞ!」とは言いません。対話ではありません。「弁明を聞こう」ということです。

「お前達の言い分を聞こうじゃないか」ということですから、対話ではありません。最後通告です。アメリカは「北朝鮮をもうじきやるから、最後の弁明を言わせてやる」ということです。ソクラテスの「最後の弁明」と同じです。

「死刑にするから、その前に言いたいことを聞いてあげましょう」と受け取ったほうがよいのです。最後通告です。「アメリカがこのように言っているから、戦争はない」と思っている人は大勢います。

「まあ、これで当分戦争はなくなった。うれしいな」と喜んでいる人もいます。そうではありません。「いきなり攻撃したのでは、目覚めがわるいから最後の言い分を聞こうじゃないか」ということです。アメリカが北朝鮮と話し合いなどするわけがありません。

「最後の弁明を聞く」と思ったほうがよいのです。もし、最後の弁明に応じて、金正恩がノコノコと出てきたら、本当に戦争は近いのです。言い分を聞いた、話し合いもしてきた、アメリカを散々脅かしてきた、そして、最後に弁明を聞くのです。

「俺たちの言うことを聞かなければ、わかっているな?」ということです。これで完全にアメリカの北朝鮮包囲網が出来てくるのです。日本には拉致被害者が千名くらいいます。日本は全ての証拠を出しています。

「このようなことをやっているのか。お前の国は強盗国家だな。国民を苛めているな。国民は飯も食えない、裸足で寒い中、泥の中を駆けずり回っているだろう。もう一部では人肉食いが始まっているらしいな。強盗国家で、無法者国家で、麻薬も製造販売し、偽札はつくり、アメリカを火の海にすると脅かして、やりたい放題やっているのだな」と、証拠をつきつけて北朝鮮に言っているのです。

中国の世論も怒っています。「止めろ」と言っています。国連も「止めなさい」と言っています。ヨーロッパもイギリスを中心に怒っています。北朝鮮は世界を怒らせたのです。まだ反省していません。まだつっぱっています。

それから後は日にちをみて「ダーーーーーン」といくと見たほうがよいのです。それがアメリカのティラーソンの真意であって、ここに恐ろしさを感じなければいけません。実際、金正恩は恐ろしくて震えているのです。亡命の話ばかりしていると言われています。

金正恩は亡命しても許されません。ロシアは北朝鮮に入っていろんな情報を収集していますが、「ワシントンが大変なことになる。先にやられるのは、韓国と日本だ」と言っているのです。外務省の大使が発言しています。

それは「先制攻撃をやらないでくれ」という意味です。「日本を犠牲にしていいのか? 韓国が火の海になり、場合によってはワシントンが火の海になり、そのような騒ぎになるから止めてくれ」と言っているのです。

ロシアの調査団は北朝鮮に吹き込まれて恐れてしまったのです。「こんな計画を我々はもっています。全て準備がととのっています」と言えば、「ああ、これでアメリカが先制攻撃をしたら凄い被害を受けるな」と吹き込んだのです。

それもハッタリです。アメリカと北朝鮮の話し合いが行われて「最後の弁明」を聞いたら、それは先制攻撃の準備が整ったということです。話し合いが行われるわけがありません。これは弁明です。このように考えたほうがよいでしょう。これが終わったならば、準備完了です。

「呼び出しをかけたのに出てこなかっただろう。お前達は言い分があるだろう。あると思って聞いてあげようと思ったら、出てこなかったじゃないか。では、我々は話し合いに一切応じません」ということです。

貴乃花親方のようなものです。出てこないのです。仕方ないから「相撲協会の規約によって、除名するなり処分します」これと同じことです。

最後の憐れみをかけているのに、北朝鮮は弁明を言いません。ではやらざるを得ません。それでアメリカはやるのです。このようなストーリーです。

アメリカのやる日は多分、来年の1月17日だと僕は考えます。

徒然日記

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