「楽な商売」

画像の説明 責任がない政治家ほど楽な商売はない

憲法に関する国会の議論は、集団的自衛権行使容認化や特定秘密保護法に関する議論がそうであったように、いまだに禅問答が続く。

理想主義では国は守れぬというのはいまや常識であるが、評論家よろしく政権の判断を批判する学者の見解が国の命運を左右するなら、政治家など要らないのである。

政治は至極現実的でえあるべきだが、政権批判を生業とする万年野党の連中は、国をどうするかより、安倍総理を引きずりおろすという課題のほうが大事であるようだ。

岡田克也

首相「鳩山内閣の外相として苦労したじゃないか…」 民進・岡田代表に皮肉

安倍晋三首相は18日の党首討論で、安全保障政策をめぐり民進党の岡田克也代表に「鳩山由紀夫内閣の外相として苦労したのでは」と皮肉った。

岡田氏は憲法9条改正を含む自民党の憲法改正草案について「集団的自衛権を限定なく認めるものだ。日本国憲法の平和主義は壊れる」と指摘した。その上で「国の形が変わることだから、参院選で国民の判断を仰ごう」と訴えた。

これに対し首相は、「草案で平和主義は間違いなく貫かれる」と反論。民進党などが集団的自衛権行使を限定的に認める安全保障関連法の廃止を目指している ことを紹介する一方で、安保関連法について「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)で実効性を持ち、北朝鮮のミサイル発射で効果が現れた」と効果を強調した。

首相は岡田氏に「日米同盟が悪くなっても廃止するのか」と疑問を呈し、冒頭の言葉を浴びせた上で、「できもしないことを言って、後で日米の抑止力の意味が分からなかったと言っても遅い」と皮肉った。

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題をめぐり、鳩山氏が当初は「最低でも県外」と言いながら、後に「学べば学ぶほど、沖縄の 米軍海兵隊の『抑止力』の重要性がよくわかった」と述べて辺野古移設に回帰したことが首相の念頭にあるのはいうまでもない。

岡田氏は鳩山氏については言及せず、「いや、驚いた。(首相は)すべて『米国の言うとおりにやる』と裸になったに近い。侵略の定義がはっきりしない。そういう世界に日本は足を踏み込むべきではない」と再反論した。

安倍総理のこういう物言いが、左側から「傲慢」と批判されるのだろうが、言っていることは正しい。

そもそも岡田は「安倍政権下では憲法改正議論はしない」と宣言していたはずなのだが、「参院選で国民の判断を」というのは何かの意趣返しのつもりだろうか。

政党としてのポリシーが何もなく、ただ「自民党の憲法草案は評判悪そうだ」と感じた瞬間、前言を翻してそれを争点化しようとする。

現憲法を守ると言うだけで、改正案すら提示できない政党は、与党の批判さえしていればいいと思っているのだろう。全く楽な商売だ。

岡田は昨日の党首討論で、消費税の延期を進言したそうだ。自分の党が言い出した消費増税を引っ込めろというのも疑問だが、それ以上に不埒なのは、消費増税先送りにあたり、「平成32年度のプライマリーバランス黒字化の目標を変えない」、「行政改革、行財政改革をより具体的に進める」、「赤字国債を発行しての社会保障の充実策」、「軽減税率の導入は白紙に戻す」という、無理難題を押し付けたことだ。

4月の日中外相会談で、李克強が我が国に「歴史を直視しろ」、「中国脅威論を流布するな」といった4つの要求を出したが、最愛の支那にヒントでも得たのか。岡田の腹の中の、消費増税をごり押ししたら選挙を戦えないという本音が見え隠れする。

民進党は、オリパラ招致裏金調査チームなるものを作り、第一回会合を開いたそうだ。

政策で勝負できないから、何かを掴んだら即政局に持ち込むという、まさに脊髄反射的な対応である。

蓮舫は、「組織委員会自ら『こうした事実はなかった』と立証し私たちに説明するべきだ」と言っているようだが、調査チームを編成しておきながら、「証明しろ」というのは「手柄をよこせ」と同義である。だから彼らのやるこなすこと、すべてパフォーマンスと言われるのだ。

民進党は、自民党の改憲草案を批判するなら、自党の憲法草案を出すべきだ。

共産党のように「一言一句変えない」と言うならいざ知らず、政敵の案を批判するばかりなら、政党に中身がないと言っているようなものである。

新聞社でも憲法草案を作る時代だ。批判するなら、「まず民進党自身の憲法観を提示してから言え」というものだ。

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