2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「セコイ」
セコイやっちゃなあ!
東京都の舛添要一知事である。
千葉県の温泉ホテルに宿泊した家族旅行の費用を政治資金から出し、イタリア料理店や回転ずし、天ぷら店での飲食も同じく政治資金収支報告書に記載していた。ほかに趣味の美術品も購入していたらしい。
度重なる海外出張は、飛行機はファーストクラスで、高級ホテルのスイートルームに泊まる。さらに毎週末のように公用車で神奈川県湯河原町の別荘に出かける。
こちらは都民の税金である。
週刊誌に疑惑を指摘され、「精査してから」とやっと口を開いた記者会見では、「都民にご迷惑、ご心配をおかけした」と謝罪したものの、温泉ホテルの宿泊は「事務所関係者」と都知事選対応などの会議を開き、そこに家族もいた。私的費用は会計責任者が誤って収支報告書に計上した。「誤解を招いた」ので返金する-。
こんな説明で、誰も納得するまい。
私的な家族旅行や飲食は自分の財布から出すのが当然である。「自腹を切る」は武士の切腹が語源らしいが、この人は、武士の潔さなど持ち合わせていないのだろう。だから辞任など毛頭考えず、あつかましく「都民の信頼回復に努めたい」と言ってのける。
選挙で選んだとはいえ、こうまでなめられた都民がお気の毒である。
大阪人はケチだと思われている。
道で出会ってのあいさつは「儲かりまっか?」で、「ボチボチでんな」、あるいは「さっぱりわやや」と返ってくる。
大阪のオバチャンはよく買い物したものを、「これ、なんぼに見える?」と聞く。東京なら「高かったのよ」と見せびらかすところだが、大阪では「安かってん」が自慢になる。
こうしたことから、常にがめつくお金のことばかり考えている-と。
博覧強記の舛添知事なら、ご存じのはず…「きっしょを立てる」という言葉
確かに「宵越しのゼニは持たねえ」と見得を切る江戸っ子に比べて、財布のヒモは堅い。飲みに行っての割り勘も端数まできっちり計算する。
だが、それは無駄遣いをしないのであって、金は始末して貯め、生かして使うものなのである。
最近はあまり使われないようだが、「きっしょを立てる」という言葉がある。「けじめをつける」という意味である。
お金もきっしょを立てる。すなわち公私混同はしない。
舛添知事に教えてあげたい。いや、大阪ならもうアウトだが。
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