「すごいね」

画像の説明 「北の従属断ち、拉致被害者全員返せ!」 朝鮮総連元活動家がトップに衝撃の提言

在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)執行部に、北朝鮮への従属を断ち切るよう求めた提言書を、活動家だった男性が突き付けた。日本人拉致被害者全員の解放や金日成(キム・イルソン)、金正日(ジョンイル)父子の肖像画の撤去を迫る内容。執行部は黙殺する構えだが、在日韓国人団体の機関紙も提言内容を掲載するなど、波紋が広がっている。

朝鮮総連トップの許宗萬(ホ・ジョンマン)議長に宛て提言をまとめたのは、かつて広島地方の宣伝幹部などを務めた東京都在住の高忠義(コ・チュンウィ)さん(70)。10月中旬に都内で開かれた朝鮮総連傘下の商工会70周年式典で提言書を配布したり、本部に送ったりする実行行為に出た。

提言では、全施設からの肖像画撤去や拉致被害者全員の帰国のほか、北朝鮮に渡った在日朝鮮人とその日本人配偶者の自由往来の実現、本国の核兵器開発への反対を求めている。

北朝鮮との従属関係を断つため、組織幹部は朝鮮労働党の党籍を離脱するか、党員でない者が就くことや、在日朝鮮人系信用組合を通じて消えた膨大な資産の行方と責任を明らかにすることも要求。

日朝の「パイプ役」は維持しつつ、拉致問題や個人崇拝など「おかしいことをおかしいといえる」組織への転換を訴えた。

その上で、許氏ら執行部に回答とともに、「これ以上、罪を重ねないよう」求めた。

同様の意見は組織内でもくすぶってきたが、実名での公表は極めて異例だ。

配布途中に提言書が式典主催者に回収され、高さんは事実上の除名を告げられた。しかし、今月には、高さんが送った提言内容を在日本大韓民国民団の機関紙が取り上げたこともあり、関係者によると、組織内でも「騒ぎになっている」という。

産経新聞の取材に、高さんは「若いころからおかしいとの思いを持ち、拉致被害者のニュースを見るたび矛盾を感じてきたが、いえなかった」と振り返り、「実現が難しくとも、自戒を込めて声を上げることで、変革を願う人たちの助けになれば」と語った。

朝鮮総連は「担当者が不在で応じられない」としている。

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