「えらいな~」

画像の説明 宇宙研究支える中小企業のスゴ技 絶縁電源プラグ売れ行き好調 東大阪のメーカー

宇宙の謎を探るニュートリノ研究を支える企業の一つ、樹脂成形加工メーカー、東栄化成(大阪府東大阪市)は、その技術力を家庭の安全を守る商品にも生かしている。絶縁性が高い樹脂を使った電源プラグの小さな部品だが、国の安全規制の見直しも追い風に売り上げは好調という。

電源プラグをコンセントに差したままにすると、金具にほこりがたまって発熱・発火することがある。トラッキング現象と呼ばれ、火災の主な原因の一つとされている。

国は電流の大きい電気製品には、電源プラグに絶縁性の高い樹脂を使用するなど安全対策を義務づけてきたが今年1月、すべての電気製品に拡大。これに合わせて東栄化成は今年春、小型でも強度のある絶縁部品を開発した。

ここで生かされたのが同社の熱硬化性樹脂の加工技術の高さだ。小柴昌俊・東大名誉教授がノーベル物理学賞を受賞したニュートリノ研究の実験装置にも採用されたほど。新製品により電源プラグを扱うメーカーは、数十万円かけて新たに金型を作り直す必要がなくなるといい、全国の約20社と取引が成立したという。

藤野昌人常務は「高い技術力で火災を一つでも減らしたい」と話している。

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