「小説よりも奇っ怪」 

画像の説明比刑務所内に拳銃や売春婦 政府、刑務官の汚職撲滅に本腰

拳銃に覚せい剤、パソコンやサウナ付きの専用浴室-。フィリピンの首都マニラ近郊のニュービリビッド刑務所で昨年12月、司法省が抜き打ちの立ち入り検査を実施すると、刑務所に似つかわしくないものが次々と見つかり、アキノ政権が改革に本腰を入れ始めた。

同刑務所は定員を大幅に上回る約2万3千人を収容しているが、刑務官はわずか約500人。受刑者らの組織に頼らなければ、秩序も保てないため、その見返りに各組織の幹部には特権が供与される仕組みに。

資金力のある受刑者らは、安い給料で働く刑務官につけ込む。違法な物品の運び込みや売春目的の女性を招き入れることに目をつぶる見返り、賄賂を受け取る刑務官が後を絶たない。

「小説よりも奇っ怪だ」(ベロ下院議員)という現状の改善へ、政府も刑務所を新設したり、全土で刑務官1万5千人を新規雇用したりする予定。刑務官の給与水準も倍増する計画だ。

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