「自爆テロ拒否すれば射殺」少女が明かす

画像の説明 西アフリカ・ナイジェリアで、イスラム過激派「ボコ・ハラム」に自爆テロを指示され、決行前に拘束されたとみられる少女(13)が地元メディアなどの取材に応じ、ボコ・ハラムの手口を明かした。

少女は「天国に行くには自爆テロを起こさなければならない。拒否すれば射殺する」などと脅され、やむなく従ったという。

英BBCなどによると、北部カノ州に住んでいたとみられる少女は、父親によって一帯を支配するボコ・ハラムの戦闘員に引き渡された。ボコ・ハラムのキャンプで暮らしていた少女はある日、戦闘員から「自爆テロはできるか」と言われ「天国に行くには自爆テロを起こし、死ななければならない」と説得されたという。少女はキャンプで多くの人が生き埋めにされているのも見ており、最終的には自爆テロに同意させられた。

少女は今月10日、北部の中心都市カノの織物市場で別の少女とともに自爆テロの決行を指示された。別の少女が先に自爆し、その爆発で負傷。少女は服に仕込んだ爆発物を爆破できず、病院に運ばれ、拘束された。この自爆テロでは少なくとも4人が死亡した。

ボコ・ハラムは2009年から政府機関などを標的にテロ攻撃を開始。今年4月には北東部チボクの女子高から少女約270人を拉致し、世界中から非難を浴びた。最近は北東部で町や村を次々に制圧しているほか、少女を使った自爆テロを頻繁に起こしている。警戒されにくい女性を使ってテロを活発化させ、社会に衝撃を与えるのが狙いとみられる。

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