ルーブル暴落でロシア大統領

画像の説明「中銀と政府は適切な対策」

ロシアのプーチン大統領は18日、モスクワで内外メディアを集めた大規模な年次記者会見を行い、原油安などを背景にロシア・ルーブル暴落が続く「通貨危機」の中、「時機や内容の問題はあるが、中央銀行と政府は適切な対策を取っている」と述べた。政治対話によるウクライナ危機の解決も訴えた。

記者会見では、欧米との制裁の応酬で直撃を受けるロシア経済が主要テーマ。プーチン大統領は今後、2008年の金融危機時のような対策を講じると表明。「(現在の経済状況を脱するのに)最悪の場合、2年かかる」との見通しを示した。

また、ウクライナ東部情勢に言及。報酬を受け取っていない「義勇兵」の立場で、ロシア兵が戦闘に参加していることを事実上認めた。北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大にも触れ、欧州ミサイル防衛(MD)と合わせて「これらを(ベルリンの壁のような)壁と言わずして何と言うのだろう」と批判した。

プーチン大統領の年次記者会見は、毎回4時間以上に及ぶ「マラソン会見」として知られるが、今回は3時間10分だった。18年の大統領選出馬を問われると、判断するのは時期尚早と繰り返した。

今年はロシアのウクライナ南部クリミア半島編入(3月)や東部軍事介入(4月以降)があり、プーチン大統領の支持率上昇の一方、その言動に世界が揺れた。記者会見の注目度は高く、メディア関係者1200人以上が取材登録した。 

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