“歴史”から抹殺?

画像の説明 周永康氏の写真消える 北京の国家博物館

“歴史”から抹殺か-。北京の国家博物館で、中国の近現代史を紹介する展示室に掲げられた胡錦濤前指導部の集合写真から、重大な規律違反による調査・立件が決まっている元最高指導部メンバーの周永康氏の姿が消去されたことが3日までに分かった。

失脚した指導者らを写真や映像から消去するのは社会主義国家の常とう手段。周氏の履歴も共産党や党機関紙、人民日報のウェブサイトでアクセスできなくなっており、習近平指導部は周氏の存在を記録上からも消し去る考えだ。

集合写真は、胡指導部が2期目をスタートさせた2007年10月の共産党第17回大会直後に国内外の報道陣と会見した際のもの。向かって左端、李克強首相(現)の隣に立っているはずの周氏の姿がなく、当時9人だった最高指導部メンバーは8人に“減少”していた。

展示室は主にアヘン戦争以降の歴史について共産党をたたえる形で紹介。学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件など「不都合な歴史」は封印している。

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