外貨を稼ぐ女たち

画像の説明朝は金正恩氏に忠誠誓い夜は売春で外貨を稼ぐ女たち

外貨を稼ぐために中国・延吉の漢城ホテルに派遣された約40人の北朝鮮女性が毎朝、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の決死擁護を叫んで忠誠を誓い、宿泊客たちの反感を買っている上、夜になると売春婦に変身する、と現地の北朝鮮消息筋が伝えた。

同消息筋は「最近北朝鮮から派遣された約40人の若い女性が、中国人の運営する漢城ホテルで月給をもらって働いている。彼女たちは毎朝6時になると1階ロビーに集まって、金正恩決死擁護を叫び、忠誠を誓うため、宿泊客たちからの苦情が絶えない」と話した。

しかし、夜になると何事もなかったかのように服を着替えて中国人を相手にマッサージや売春行為を行う、と消息筋は伝えた。これらの女性は平壌ポンファ総局の所属で、ホテルで公演やウエートレス、掃除などを行い、夜にはひそかに売春行為を行って外貨を国にささげていることが分かった。

ホテルで働く北朝鮮の女性たちは、1500元(約2万5000円)の月給を受け取るが、1100元(約1万8000円)は総局に送金し、残りの400元(約7000円)が本人たちの取り分になるという。しかし、朝鮮労働党が忠誠資金の名目で多額の現金を回収するため、北朝鮮の家族に送金できるのは1カ月にわずか200元(約3500円)にすぎないという。北朝鮮の女性たちは、身を粉にして働いても月給が少ないため、金もうけの目的で売春に手を染める、と同消息筋は伝えた。

ホテルに美しい北朝鮮女性たちがいるといったうわさのおかげで、もともと廃業状態にあった漢城ホテルは、宿泊客がかなり増えたという。最近金正恩氏が理念にこだわらずに外貨稼ぎを最優先課題とするとの方針を下して以来、海外への人材派遣が増え、海外の飲食店はもちろんのこと、ホテル業界にも北朝鮮の女性たちが多数進出している。これらの女性たちは、手段や方法を選ばずに外貨を稼ぐよう命令を下した金正恩氏の指示に従って中国の個人投資家たちと合弁で立ち上げた飲食店や奉仕所(マッサージ店)でも、働いていることが分かった。

昨年12月まで延辺で営業していた北朝鮮所有のリュギョン食堂の女性従業員たちも、中国を訪問した北朝鮮の高位幹部や中国人の富豪を相手に売春行為を行っていたという。

故・張成沢(チャン・ソンテク)氏寄りとされていたリュギョン食堂は、昨年12月に張成沢氏が処刑され、取締役の男性が平壌に召還され耀徳15号収容所に収監されて以来、従業員全員が引き揚げてしまった。

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