国境を越えた

夏祭り 日本発ヒット商品

かつて工業製品が主体だったメード・イン・ニッポン。今やカニカマからコンドームまで多岐にわたって世界中の人に愛されている。

■実用とデザインを両立。全世界に専門店が730

【G-SHOCK】カシオ
1983年に世界同時発売。当初は衝撃耐性に長けた実用的腕時計として受け入れられたが、その後ファッション性の高さも注目され世界的ヒットに。2013年度までに累計7000万個以上を出荷した。開発ストーリーやG-SHOCKファンの著名人が登壇するイベントをのべ66都市で実施。専門店「G-Factory」も全世界730店で展開。

■「MATCHA」を広めた業界大手:【抹茶】あいや
アメリカ、ドイツ、中国に拠点を設け、海外市場を開拓。主力商品「Matcha Zen Cafe Blend Stick」は、抹茶の豊かな味、香りと砂糖の甘みが絶妙なバランスの個別包装の商品。簡単に抹茶スムージーや抹茶ラテを作れて、手軽に抹茶が楽しめるアイテムとして活用されている。アメリカで$17.80(12本入り)。

■プレミアムヘルメット世界シェア50%超:【ヘルメット】SHOEI
すべてが国内生産、職人の手でひとつひとつ作る高付加価値のヘルメット。安全性はもちろん、グラフィック・造形ともに高いデザイン性が世界で評価され、北米や欧州中心に50カ国以上で販売、世界の過半数のシェアを誇る。アフターケアも万全で海外で修理できる。国内での平均価格は約4万5000円、欧州では約500ユーロ。

■世界大会も開催される数字パズル:【数独】ニコリ
2004年に英国の新聞で取り上げられたことをきっかけに、欧米であっという間にブレーク。世界共通の数字を使うこと、ルールの単純さ、そして必ず解けるという安心感が幅広い層に受けて、世界大会が開かれるまでに浸透している。問題はパズル作家たちが手作業で制作。コンピュータでは成しえない問題の個性や多彩さが強みだ。

■米アマゾントップ!販売数月1万2000本:【Seki EDGE】グリーンベル
米国進出1987年当初は販売価格の高さから苦戦を強いられたが、口コミでその切れ味のよさが広がり、米アマゾンで常に売り上げトップクラス。約20工程からなる爪切りは、岐阜県関市の職人の手作りで毎月約1万2000本を米国に輸出。生産が追いつかず国内販売をストップしているほどだ。ステンレスつめきり$18~。

■アメリカ国内に新たな豆腐文化を:【TOFU】ハウス食品
1983年発売当初、北米で豆腐はまだ食材としてなじみがなかったが、硬さだけで6段階もある幅広いラインアップとメニュー提案を重ね、97年にカリフォルニアに新工場を稼働、賞味期限を65日に延ばすなどで販売範囲を大幅拡大。米国トップクラスの豆腐メーカーとして地位を築いた。販売価格は$1.5~2.0。

■ブロッコリー種子で世界シェア6割!:【種】サカタのタネ
創業当時から苗木の輸出で海外事業を積極的に展開。現在ではブロッコリーの種子で欧米を中心に世界の約6割のシェアを持つ。現地の農家の悩みに耳を傾け、それまでのブロッコリーに比べ収量が多くて食味がよく、安定した生育が可能な品種に改良。ブロッコリーがこれほどまでにメジャーな野菜となったのは、同社の存在が大きい。

■160カ国で走る世界一有名な乗り物:【スーパーカブシリーズ】本田技研
1959年に米国に輸出を開始。以来、低燃費、運転のしやすさ、壊れにくく修理しやすい仕様で世界中に広がり、二輪車ではもちろん、エンジン付きの乗り物としても、世界で生産台数No.1の存在である。特にタイ、ベトナムなど東南アジアで絶大なる支持を得る。「需要のあるところで生産する」という基本理念に基づき、世界15カ国で現地生産。累計生産台数は8550万台にものぼる。

■ヤクルトレディ海外で4万人超!:【ヤクルト】ヤクルト
1日平均販売本数は国内で約890万本、海外で約2340万本。“生きた微生物を飲んで健康に役立てる”というヤクルトの商品コンセプトを確実に伝えるために、海外でもヤクルトレディを通じた地道な啓発活動を重ねてきた。アメリカ、アジア、メキシコなど、海外におけるヤクルトレディの数は現在4万人超え。日本より多い。

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