「青瓦台は金正恩兄妹に飼い慣らされている」

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金正恩(キム・ジョンウン)が2日に放射砲(多連装ロケット)挑発を行った際、青瓦台(韓国大統領府)は「強い遺憾」を表し、「中止要求」を行った。

ところが金正恩の妹・金与正(キム・ヨジョン)は3日、「身の程知らずの行い」「低能な思考」「完璧に愚かしい」と暴言をぶちまけた。すると翌日、兄・金正恩は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に武漢コロナ慰労の親書を送った。文大統領が感謝の返事を書くと、9日に再び放射砲で応えた。

この北朝鮮兄妹のやたら突っ掛かる行動が何を狙ったものなのかは、かなり気になった。青瓦台が答えを示している。2日の挑発時は「強い遺憾」を表明していた青瓦台が、9日の挑発に対しては、遺憾表明はもちろん中止要求すらしなかった。

「韓半島の平和定着にとって役に立たない」と大幅にレベルを下げた。なぜそうしたのかは、聞いてみるまでもない。金正恩兄妹の気分に反しないように、というわけだ。今や金正恩はミサイルを発射する際、青瓦台の反応には神経を使う必要すらなくなった。青瓦台を飼い慣らすことに成功したのだ。

北は短距離ミサイルの連続発射能力や低高度での飛行能力のテストを続けている。とりわけ超大型放射砲の連射は、韓国軍の北朝鮮先制攻撃戦略である「キルチェーン」を突き崩すものだ。

全て、韓国のミサイル防衛網を無力化しようとする試みだ。このテストが成功して韓国の空軍基地、港湾、米軍基地などがこのミサイルにさらされたら、安全保障にとって深刻な脅威になる。ところが青瓦台の対応は、北朝鮮の顔色をうかがうことが先だ。

北は最初から文政権を飼い慣らそうとしていた。2018年には平昌オリンピック公演事前点検団を送ると言っていたが、突然キャンセルして「南側メディアの報道」を問題視した。すると韓国政府は「批判的報道を控えてほしい」と言い、南を訪れた玄松月(ヒョン・ソンウォル)が「不自由な思いをする」として取材を妨げた。

北が怒るからとF35配備行事も内輪で行うことにした。「ゆでた牛の頭」「焦ってどたばたしている」など、どんな言葉でののしられても抗議一つできなかった。

今や北による文政権飼い慣らしは、ミサイル挑発に遺憾表明もできなくするレベルにまで至りつつある。

朝鮮日報

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