「日本の隣国は「平和を愛する」国ではない」

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日本の隣国は「平和を愛する」国ではない

日本国民の多くが現行憲法のおかげで、日本が世界に誇るべき“平和国家”だと信じている。

先の国会では、議員諸君にとって日本が直面する最大の問題が、日本を取り巻く状況がいっそう緊迫しているのにもかかわらず、「桜を見る会」だった。

洪水避難命令が発せられたというのをよそに、子供のパーティの縺(もつ)れごとで、大人たちが口論に耽っているようなものだ。

これこそ、平和国家であるというのなら、国民全員が認知症にかかっている。

日本国内に、「平和憲法」である現行憲法を、ノーベル平和賞に推選する運動がある。この運動を支えている善男善女は、日本国憲法が人類の手本になると信じていよう。

それほど素晴しいものなら、世界に200あまりも独立国があるのに、どうして日本国憲法を模倣する国が一つもないのだろうか? もし世界に誇るべき憲法であるのなら、他国がこぞって採用するはずだが、なぜか見向きもされない。

頭を冷やしてほしい。現行憲法が人間の常識から、大きく逸脱しているからだ。

憲法の前文が、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」すると定めているが、子供の夢にしかすぎない。「ノーベル賞運動」に加わっている善男善女は、国運を“平和の殿堂”として崇めていようが、国連憲章は加盟国が侵略者に対して結束して、武力を用いて排除することを定めている。

いったい、日本のすぐ隣にある中国と北朝鮮が「平和を愛する」国であって、日本の「安全と生存」を委ねてよいだろうか?

中国は、習近平国家主席が「5000年の偉大な中華文明の復興」「戦争に備えよ」と叫んで軍拡に熱中し、核ミサイルの照準を日本に合わせている。中国の数十隻の武装公船が尖閣諸島を、毎日、包囲している。

中国は犯罪国家だ。新疆ウィグル自治区で、100万人以上を強制収容所に送り込み、香港との1国2制度の約束を踏み躙って、抗議に立ち上がった青年男女、老壮市民に弾圧を加えて、国際的な非難を浴びている。

中国は日本を抑えつけ、あわよくば日本を支配下に取り込もうと望んでいる。北朝鮮はすでに核保有国となっており、核兵器、ミサイルの性能をさらに向上させている。

日本の3つの隣国である、中国、北朝鮮、韓国は日本を憎んでいる。日本を敵視して、国内で徹底した反日教育を行っている。

中東が混乱を深めている。日本のエネルギーの80%以上を供給しているアラビア半島の安定が、いつまで続くだろうか?

そのかたわら、ヨーロッパ諸国は、ロシア軍に襲われるのではないか、怯えている。

もし、アラビア半島か、ヨーロッパが危機に陥ったら、米国は東アジアに置いている兵力を転用することとなる。日本は米軍という甲羅を失ってしまう。

芥川龍之介の小説『蜘蛛(くも)の糸』のように、日本をはじめとする多くの諸国が、アメリカの軍事力というクモの糸を命綱として、ぶら下がっている。下は地獄だ。

11月に米国で大統領選挙が行われるが、トランプ大統領が万一敗れて、国防より福祉を優先する政権に替わるかもしれない。

現行憲法は、中国、北朝鮮、韓国を喜ばせるだけのものだ。

加瀬

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