「国連にも保釈“懇願”」

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再婚でゴーン被告を変えた“キャロル容疑者の正体” 異様な存在感を放ち…国連にも保釈“懇願”

キャロル容疑者(左)はゴーン被告の逃亡計画を知らなかったと主張している

ベルサイユ宮殿の披露宴、リオのカーニバルやカンヌ映画祭…。日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が会社のカネを巨額流用していたという調査結果が公表されたが、特にキャロル・ナハス容疑者(53)=偽証容疑で逮捕状=との再婚以降、豪遊ぶりが加速していた。

堅物イメージだったゴーン被告だが、レバノンの記者会見では人目をはばからずキャロル容疑者と抱き合い、キスする一幕も。カリスマ経営者を変えてしまったのか。
 
「私は何も知らなかった」「裁判がいつまでも延期され、人間性を奪う意図の下で彼(ゴーン被告)は権利を剥奪、拘束されていた」
 
ゴーン被告の逃亡後、8日の仏メディア、パリジャンのインタビューにこう語ったキャロル容疑者。
 
日本の捜査当局はキャロル容疑者について国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請。キャロル容疑者はレバノンやオマーンなどの事件関係者にスマートフォンのアプリで隠語を交えてメッセージを送り、口裏合わせなどの証拠隠滅を図っていた疑いがある。
 
また、ゴーン被告の拘留中にはメディアや弁護士などを通して、エマニュエル・マクロン仏大統領やドナルド・トランプ大統領、さらには国連にも保釈を懇願するなどの行動力を見せた。
 
8日のゴーン被告の会見にも姿を見せ、被告の腰に手を回したり、がっちり抱擁したりと異様な存在感を放っていた。
 
海外メディアによると、キャロル容疑者は、1966年にレバノンの首都ベイルートで生まれたが、米ニューヨークでの生活が長く、実業家として高級カフタン(民族衣装)ブランド「CLAM」を設立した経歴も持つ。
 
前夫との間に3人の子供がいるが離婚し、チャリティーイベントで知り合ったゴーン被告と2016年に再婚。同年に豪華絢爛な結婚披露宴をベルサイユ宮殿で行った。リオのカーニバルやカンヌ映画祭へのゲスト招待、「カルティエ」での贈答品購入などに少なくとも390万ユーロ(現在のレートで約4億7800万円)が日産とルノーの企業連合の統括会社から支出されていた。
 
「ゴーン被告の前妻は地味で堅実な人だったが、正反対のキャロル容疑者と知り合って以降、ゴーン被告の派手な行動が目立つようになってきた。なぜか髪の毛まで増えていると話題になっていた」(日産関係者)
 
夫妻が住むベイルートの邸宅をめぐっては、日産側が所有権を主張して訴訟も起こしているが、立ち退く気配はない。
 
また、キャロル夫人が代表を務める会社が購入したクルーザー(約16億円)も日産の子会社の資金が充てられていた疑いがもたれている。
 
昨年6月の英BBCの単独インタビューでは「私は3人の子供を育てた主婦。なのに、何かたくらんでいる女のように言われている」と話したキャロル容疑者。
 
ゴーン被告の弁護団は17日、「日産の調査は偏っており、誠実さや独立性に欠ける」と反論する声明を発表した。

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