「人生は間合いだ!」

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ボクシングのWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥選手はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)を判定で破り、見事に頂点に立ったのです。井上尚弥選手は間合いを知っている。

この間、ボクシングの試合が行われました。ボクシングのWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥選手はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)を判定で破り、見事に頂点に立ったのです。

井上尚弥選手は、すごいボクサーです。何がすごいのかというと今までに顔を殴られたことがないのです。顔がすごくきれいなのです。
 
今回の試合で殴られて右目の上が少し切れているのです。天才敵なボクサーです。相手が全く触れることができないのです。合気道の塩田剛三さんや植芝盛平さんのように、体に触れることができないのです。

その試合の席に百田尚樹さんが映っていたというのがお笑いです。観客の席を拡大すると百田尚樹さんがいたのです。「よく発見したな」と本人も言っていました。観客席は10万円くらいの値段だったそうです。
 
井上選手は、1億円以上のファイトマネーを稼いだのです。この試合は僕もテレビで見ていました。人間と人間が対戦するときに大事なことは間合いなのです。ここに2メートルの大男がいて、160センチの人と対戦します。
 
ここで絶対に重要な原理があります。間合いを外せば攻撃されません。大男が太い足でけってきても、そこにいなければ届きません。大きな手でパンチをしても、間合いを外してしまえば当たりません。これを間合いというのです。
 
人間関係も、この間合いが非常に大事です。武道をやっていない人は、それを知らない人が多いのです。大男がいて、足をけってきたら吹っ飛んでしまいます。
 
しかし、間合いを外していればどんなに攻撃されても当たりません。この井上という選手はその事よく知っていて、間合いを外しているのに違いありません。
 
襲ってくる敵に対して、間合いを外すのです。普通は顔で受けてしまうのです。顔をガードしても、ブンブンと殴られるのでパンチが入ってしまうのです。井上選手には当たらないのです。上手にパンチを外してしまうのです。
 
一挙に近づいてパンチを入れるのです。もう見事なものです。名人芸です。この井上選手のお父さんが元ボクサーでコーチらしいのですが昔、剣道をやっていたのではないかと思います。
 
井上選手の間合いの外し方が剣道か合気道の技です。合気道の植芝さんもそうです。手が植芝さんに触れた瞬間に相手が吹っ飛んでしまうのです。合気道には、体の大きいのも、小さいのも関係ありません。
 
このように、人間と人間の間には間合いがあるのです。日常生活でも、「俺とあいつの間には、どのくらいの間合いがあるのか?」ということを計算するのです。
 
間合いを詰めれば攻撃ができます。しかし、間合いを詰めれば自分も相手から攻撃されるのです。勝負はこのせめぎ合いです。間合いをグッと詰めていけば攻撃されてしまいます。
 
しかし、間合いを詰めなければ攻撃できません。そこに阿吽(あうん)の呼吸があるのです。間合いを詰めてもいけないし、逃げてもいけません。その間合いを取りながら、攻撃する機会をうかがうのです。柔道も同じだと思います。間合いを取っていくということが大事です。
 
人間関係も同じです。国家と国家も同じです。すべて間合いがあるのです。日本とアメリカとの間合いは、詰め過ぎてもいけません。離れてもいけないのです。それが名人です。これがなかなかできないのです。
 
韓国との問題も同じです。間合いを取らなければいけません。韓国のような滅茶苦茶な国は、間合いを詰めてはいけません。韓国のような国は何をやってくるのかわかりません。
 
喧嘩でも一番怖いのは、両手をぐるぐる回してくる奴がいるのです。子供が怒るとよくありますが、泣きわめいて両手を振り回して「コノヤロウ!」とかかってくるのです。これは避けようがありません。子供は泣きながらすごい勢いで両手を振り回してくるのでこれは当たってしまうのです。
 
剣道でも同じです。初段、二段を取って、打ち方と、避け方を習ったころが一番危ないのです。相手は計画通りくると思うのです。剣道の試合ではそれでよいのです。
 
実際に、剣道を知らない人間と対戦した場合、対戦した相手はめちゃくちゃにかかってくるのです。竹刀を足に振り回し、斜めに振り回し、後ろから振り回し、とにかくめちゃくちゃに「ウワー!」とかかってくるのです。これは、よけようがありません。
 
これは剣術でいう、対暴拳(たいぼうけん)です。暴力に対する対暴拳です。孫子の兵法でもこのことは書いてあります。「一番怖い敵は、筋がない敵だ」と書いてあります。筋があって正義のために戦う敵は、防ぎようがあるのです。
 
筋がないのですから、「斜めからくる、横からくる、後ろから来る」という滅茶苦茶な敵と戦った場合は恐れなさい。対暴拳は避けるしかありません。
 
そのように個人の場合も、自分の周りに凶暴な人間がいた場合は、間合いを詰めていけません。絶対に避けなければいけません。それを、「間合いを外す」と言います。
 
相手から攻撃されてもそこにいないのです。自分はスッスッスッと、下がっていき、間合いを外すのです。「コノヤロウ!」と相手が追ってきても、パッパッパッと避けていくと、相手は追ってこられません。それを知らないで自分から敵に突進してしまうと、相手にボコボコにやられてしまいます。対暴拳は避けなければいけません。

国と国の間も同じです。考えてみればよいのです。「韓国との間合いは、どのくらい取ればよいのか?」「北朝鮮との間合いはどうだろうか?」「中国とはどのような間合いを取っていけばよいのか?」間合いは、言葉ではありません。やはり感なのです。
 
個人との間でも、おかしな奴は大勢います。「こいつはキチガイだ」と見抜いたら、近寄ってはいけません。キチガイに近づいて「治してあげましょう」などとは絶対に思ってはいけません。とんでもありません。そんなことをすれば、巻き添えをくらってしまいます。
 
「こいつは危ない」と思ったら、パッと避けなければいけません。「これは普通の人間ではない」「これは麻薬をやっているな。危ない!」と思ったら、パッと間合いを外して近寄らないことです。
 
相手が近づこうとしたら、こちらは逃げるのです。避けて、押して引いて、引いて押してやっていくのです。外交の名人とは、そのようなことができる人です。
 
国力だけで外交はできません。「俺の国はこれだけの国力があるぞ」と思ってぶつかっていても、相手に間合いを外されてしまうのです。中国のように巨大な国を相手にする場合は、すべて間合いを外すのです。
 
「ああ、中国がニコニコ笑って近づいてきたな」と思ったら、間合いを外すのです。中国は力にものを言わせて、「他所の国の領土を盗ってしまおう」としているのです。それがわかるのです。その場合、どうすればよいのでしょうか?
 
一番大事なことは、相手を殺すということです。「どこを押せば、こいつは死ぬのか?」ということを考えながら間合いを取っていくのです。人間というものは、どんなに鍛えても鍛えられないところがあるのです。
 
喉・目・キンテキです。これをやられたら避けようがありません。どんな男でも、女性がキンタ○をつかんで、クッとねじり上げたら、一発でひっくり返ってしまいます。ズベ公はみんなそれをやるのです。
 
男が近づいてくるとキンタ○を蹴り上げるのです。キンタ○は、男の急所です。或いは、どんな男でも、鉛筆で目玉を突かれたら、「うわー」となってしまいます。昔、傘で目玉を突かれて死んでしまった事件がありました。傘で目玉を突くのです。傘は骨組みが弱いから殴っても効きません。傘は目玉を突くのです。失明する場合もあります。場合によっては死んでしまいます。どんな大男でも急所があるのです。間合いがあって、急所があるのです。それを睨みながら間合いをとっていくのです。
 
現代の日本人が知らなければいけないことは、「世界の連中は野獣だ」ということです。昔、野生のエルザという話しがありましたが、あれも結局食べられてしまったのでしょう。エルザは、大きくなってアフリカの野獣の群れに入っていくのですが、その後の消息はわからないのです。
 
南アフリカで女の子が猛獣とふれあっていますが、それもどうなるのかわかりません。猛獣はいきなり襲ってくるのです。今は仲良くても、人間が後ろを向いた瞬間に、ガブッと襲ってくるのです。猛獣はどうして襲ってくるのか人間は計算できないのです。
 
猛獣は絶対に飼いならせないのです。だから猛獣というのです。猛獣には近づいていけないのです。これも間合いです。ライオンを見て「可愛いわね」と言っても、いつブッ叩かれるかわかりません。ライオンにブッ叩かれたら、一撃でアウトです。それが猛獣というものです。人間は絶対に猛獣に近付いてはいけません。
 
多くの人間も猛獣です。人間の場合はもっと野蛮な猛獣です。人間は徒党を組んで人間を殺すのです。猛獣はせめて群れで戦うぐらいです。群れの戦いは、数十匹くらいです。
 
人間の場合は何百万人という徒党を組んで軍隊をつくり、一つの国の国民を皆殺しにするのです。凶暴さはライオンよりも人間のほうが上です。どんな猛獣も人間にはかないません。
 
ということは、人間がいちばん猛獣だということです。そうでない人間もいます。しかし、集団になった場合、「人間は猛獣だ」と思えばよいのです。最も恐ろしい猛獣です。
 
世界を見た時に日本人以外はほとんど猛獣です。日本は猛獣に囲まれているのです。猛獣は「日本を食ってやろう。どこかにスキがないかな」とみているのです。
 
「スキがないならばスキを作ってやろう。まず内部からかく乱してやろう。日本の一番大事なものは何か? これは天皇である。これを破壊してやろう」。このように考えてずっと見ているのです。
 
「日本にスキができたな」と思うと、ガッと飛びかかってくるのです。だから、外国とはつかず離れず油断せず、常に相手を殺す急所を睨んでいるのです。それが大事です。
 
そのような気持ちで相手と接触していけば、どんな敵が来ても大丈夫なのです。三島由紀夫先生も「どんなでかい人間でも、猛獣でも弱点があるのだ」と言っていました。その弱点を突かれたらひとたまりもありません。どんな大男でも、世界一のプロレスラーでも、寝ているところを襲われたら終わりです。
 
大男が寝ているところに鉈を持っていき、首をバサッと切り落とされたら避けようがありません。どんな人間にも急所があるのです。人間は寝ないと生きていられません。だから欠点があるのです。
 
そのような間合いの取り方、これは自然に自得するものです。そのように考えて、日常生活を送って行くと「ああ、これは危険だな。間合いをとらなくてはいけない」とわかるのです。
 
戦いに巻き込まれて死んでしまう人間は大勢います。喧嘩しているところに入っていき「止めなさいよ」と言っていると、「何、コノヤロウ!」と、反対に敵がこちらを向いてしまうのです。すると大怪我をするなり、死んでしまう場合もあるのです。
 
人のことにはできるだけ関心を持ってはいけません。外交の場合は、間合いを取り外国と接触していくのです。自分の周りにも様々な人間がいるのだから、間合いの取り方をいつも考えていかなければいけません。

徒然日記

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