「野党の情けない大騒ぎ」

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森ゆうこ議員の国会での質疑を巡って、質問内容漏洩疑惑という大問題が持ち上がった

戦略特区WGをめぐる
野党の情けない大騒ぎ
 
私は本来、同じ話を何度も書くのは好きではないのですが、あまりにひどい政治の現実を多くの方に知っていただくためにも、前回の記事の続きを書きたいと思います。
 
前回の記事で、国民民主党の森ゆうこ議員による国家戦略特区を巡る疑惑の追及のやり方がいかにひどいかを説明しました。国会での発言の責任を問われないという憲法第51条の免責特権を駆使し、NHKが全国中継する国会の予算委員会で、毎日新聞が報じた疑惑に関する事実誤認の記事、しかも毎日新聞自身が裁判で内容を事実上否定した記事を、そのままパネルにして提示し、特区WG座長代理の原英史氏に対する事実無根の誹謗中傷を展開したのです。

ちなみに、原氏はいくら名誉を毀損されても、憲法第51条があるので森議員を訴えることができません。

そこで、原氏や私を含む有志で森議員への懲罰を参議院に求める署名活動を始めたところ、柚木道義議員(無所属、元民主党)が国会審議で、「国会議員には質問権の自由があるのだから、懲罰を求める署名はとんでもない、あり得ない」という趣旨のとんでもない発言をしています。
 
それに加えて、この森議員の国会での質疑を巡っては、もう1つのとんでもない事態が起きました。質問内容漏洩疑惑です。
 
森議員が原氏を誹謗中傷する国会質問を行ったのは10月15日なのですが、そこでの質問内容が、事前通告した内閣府から外部に流出したのではないかと野党の側が騒いだのです。

森議員が国会に立つ前日の10月14日の段階で、元財務省の高橋洋一氏がツイッターで森議員の国会質疑に関する発言をしたというのが、その理由です。

質問内容漏洩など
起きていない証拠
 
しかし、これは事実ではありません。ツイッターにログインせずにツイートを見ると、ツイッター本社のある米国西海岸の時間が表示されますがログインして見ると、同じツイートでも日本時間が表示されます

つまり、高橋洋一氏は森議員が10月15日の10時から11時半頃まで国会質問していたのをNHKで見て、それで怒って11時57分にツイートを書いたのに、野党の人たちは、おそらく米国西海岸時間での10月14日という表示を見て「漏洩だ」と思い込んだのでしょう。
 
つまり単純な事実誤認、勘違いだったのです。それなのに、野党の側は大騒ぎを始めました。森議員が国会質問した翌日の10月16日に国民民主党が緊急会見を行い、森議員や原口一博議員が、質問内容を事前にネットで批判するのは「質問を封じ込める」行為であり、「国会議員の発言の自由、憲法そのものに対する挑戦」とまで断じました。
 
また、17、18、24日と、連続して野党合同の質問通告漏洩問題調査チームが内閣府の役人を呼び出してヒアリングを行い、23日には国会質疑で今井雅人議員(立憲民主党)がこの問題を取り上げ、担当大臣の責任問題だとまで騒ぎました。
 
ちなみに余計なことではありますが、高橋洋一氏がツイッターで指摘した、森議員が国会質疑で提示したパネル(図2)が本当にひどいのも事実です。

ここで写真を晒されている高橋洋一氏も私も、疑惑の対象とされる特区ビジネスコンサルティング社の依頼で講演したことはありません。それもそのはず、森議員がパネルで提示した資料は、2年くらい前にネット上で出回った“デマ資料”だからです。実際、過去に開催された野党合同ヒアリングの際に、内閣府はこの資料について“出所不明な資料”であると指摘しています。
 
それにもかかわらず、森議員はツイッターで「(資料の正当性は)内閣府から確認済み」と発言し、かつこのデマ資料を、さも事実であるかのように国会で提示しています。これは、毎日新聞の間違った記事で原氏への誹謗中傷を行ったのと同様に、高橋洋一氏や私に対する誹謗中傷に該当するのではないでしょうか。

原氏と高橋氏も出席しての
ヒアリングに野党議員は全員欠席
 
いずれにしても重要なのは、質問漏洩騒ぎはおそらく単純ミスによる事実誤認が元であったにもかかわらず、野党の大騒ぎは度が過ぎていたということです。

そこで、私を含む民間人有志により「ツイート時刻変造問題調査チーム」を立ち上げ、質問内容漏洩疑惑の真相を明確にするため、11月1日にヒアリングを行うこととし、本件で大騒ぎした森、柚木、今井、原口の4人の野党議員、そして渦中の原氏と高橋洋一氏に参加を求めました。

忙しい国会議員の皆さんも参加できるよう、わざわざ衆議院議員会館の会議室で昼休みの時間帯に開催することにしました。

それなのに、原氏と高橋氏は参加したものの、予想通りとはいえ、野党議員は誰も参加しませんでした。ちなみに、このヒアリングの様子はネット上で公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=aU93rhax3Hw&feature=youtu.be

国会議員はそんなに偉いのか
問題を立ち消えにさせたい様子
 
これら一連の出来事からわかるのは、これら4人の野党議員のひどい思い上がりと無責任体質です。
 
まず、彼らは国会での質問権を強調し、一般人が質問を批判することは質問権の侵害であり、国会議員の発言の自由に対する挑戦だとまで断定しました。これは表現を変えて言えば、森議員が毎日新聞の事実誤認の記事やネット上のデマ資料を提示したように、国会議員は国会内で一般人に対する誹謗中傷や人権侵害を自由にやっていいけれど、一般人の側が質問内容を批判するなど国会議員に楯突くことは許されない、と言っているに等しいのです。
 
かつ、質問内容漏洩騒ぎからわかるのは、自分たちが勝手に問題と決めつけたら政治家や官僚を追求しまくって説明責任を徹底的に求めるのに、いざ自分たちが追求される側になると、ヒアリングに出席することさえせず、説明責任をまったく果たそうとしないのです。
 
ちなみに、10月24日以降はこの漏洩問題を巡る野党側の動きは立ち消えになっているので、説明責任を果たさないまま立ち消えにさせたいのでしょう。
 
はっきり言います。いったい彼らは何様のつもりなのでしょうか。これほどひどい思い上がりと無責任はあり得ません。自分たちは一般人を誹謗中傷してもいいけれど、その反対は許さないなど、国会議員はそんなに偉いのでしょうか。人には常に説明責任を求めるくせに自分は説明責任を一切果たさないというのは、国会議員以前に社会人として失格ではないでしょうか。
 
もちろん、野党の国会議員の中には彼らと正反対の立派な方がたくさんいることは知っています。なので、野党議員すべてがダメという気は毛頭ありません。しかし、少なくともこれら4人の野党議員はダメであり、許せません。彼らの暴挙を放置する所属政党(国民民主党と立憲民主党)も同様です。

森議員への懲罰を求める署名は6万超に

森議員への懲罰を求める
署名は6万を超えた
 
ただ、あえて言うと、野党のみならず与党やマスメディアの側の無責任もひどいと言わざるを得ません。
 
今回の一連の出来事はかなり深刻です。原氏や高橋洋一氏は人並み外れた図太い神経を持っていますし、国会議員への報復のやり方も心得ています。ただ、もしごく普通の一般人が、NHKの中継入りの国会審議で突然国会議員に間違った情報を元に誹謗中傷されたら、その人は途方に暮れて精神的に大きなダメージを負いかねないのではないでしょうか。だからこそ、今回の出来事は“済んだこと”で終わらせてはダメなのです。
 
それにもかかわらず、与党の側は本件について4人の野党議員を批判する気配すらありません。本件を瑣末なことと捉えているのか、円滑な国会運営を優先して野党をあまり刺激したくないのかわかりませんが、本件に一切関与しようとしない与党の側も無責任です。
 
かつ、特に野党寄りの新聞は、質問内容漏洩問題で野党が騒いでいることを大きく報道したのに、この問題がその後どうなったのかについては一切報じておらず、国民は騒いだ野党の側に問題があったと知ることもできません。これもひどい無責任と言わざるを得ないのではないでしょうか。
 
ただ、やはり一番ひどいのは4人の野党議員、そして彼らの暴挙を抑制もしない2つの政党です。こんなことを平気でやっている限り、野党への支持率が高まるはずはありません。選挙で与党が勝ち過ぎ、改革が進まなくなって久しいですが、その最大の問題は野党と野党議員のダメさ加減にあることが、今回はっきりしたと言えると思います。
 
森議員への懲罰を求める署名は6万以上集まりました。6万という数はそれなりに重い数字ですので、そろそろ参議院に対して懲罰を求める行動に出るタイミングではないかと思います。それでも政治の側が何もしなかったら、そしてそうした動きを新聞が一切報じなかったら、そろそろ国民の側は政治、特に迷走する野党に対して真剣に怒るべきです。

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