「衝撃…ゴキブリ対策のカン違い。」

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一番効く方法をプロに聞いた

夏……、私たちの目の前に姿を現すゴキブリ。外で見かける分にはなんてことなくとも、家の中で出会うとなぜあれほど怖いのでしょうか。

今回は、対策の真実を探るべく、ゴキブリを完全に駆除してしまうというプロフェッショナル、株式会社アルバトロスの代表取締役 佐藤久さんに話を聞きました。まずは、ゴキブリ対策アイテムのメリット・デメリットです(以下、佐藤さんの話)。

◆①くん煙タイプは、現在いるものには効果があるけれど…

メリットは隙間の奥まで届くのでそこに居るものは残らず全部出て来て駆除されます。デメリットとしては、逃げ出す個体もいるため、煙の薬剤効果がなくなった時に戻ってくる(コロニーに戻る)可能性があることです。また、特に集合住宅などでは、逃げ出した先(隣近所)に住み着き迷惑がかかる事が多々あります。

仕様前には、煙の薬剤がかからないように食器、PCなどの電化製品を覆わなければならず、後で洗う必要が出てくる場合や、くん煙最中は部屋や家から出ている必要があるなど、面倒なことも多いです。

そして、もちろん薬剤効果がなくなってから侵入したものや卵鞘(らんしょう:ゴキブリの卵が大量に入ったカプセルのようなもの)には意味がないので、新たに侵入したものや、ふ化して来る個体には効果はありません。

◆②粘着シートは根本的解決にならない

数が大量に生息していれば見た目には減りますが、捕獲するだけで根本的解決にはなっていません。

◆③超音波・電磁波は効果不明

ゴキブリの苦手な周波数や電磁波を出すことによって侵入を防ぐ駆除器は、効果のほどを聞いたことが全くないため、メリットが見えてこず、正直言って、効果は解らないです。最初は嫌がって寄ってこない可能性もありますが、ゴキブリも学習能力が高いので慣れてしまえば効果はうかがい知れず、マメに波長を変化させる必要性があるかもしれません。

◆④ハッカ ・ ハーブは置いても出てくることも

ハエや蚊などには効果があるが、ゴキブリに効果があるかはわかりません。実際にネットなどで嫌いだと言われているハーブなどを置いているお客様宅でも、ゴキブリが出たと依頼をいただくことがあります。少しは効果があるのかもしれませんが、やはり危険性がないと察知してしまえば、嫌がらないのではないでしょうか?

◆⑤毒エサ系の駆除剤がベスト

一番効果が高く、喫食すれば99%死にます。ただ、駆除業者のように生態を熟知していれば的確な場所に置けますが、一般の方は効果の少ない場所に設置してしまうことが多く、喫食させなければ意味がないのが難しいところです。

ゴキブリの隠れる場所(好む場所)や通り道、侵入場所に設置するためには大量の数が必要で、たとえばプロが行った場合、1Rの部屋でも数百粒の毒エサを設置します。

市販のものは、お子様やペットの誤飲を防ぐためにケースに入っているため、そんなケースに入った大きな物を数百個置いたら邪魔になりますし、高額になってしまうので、大量設置は現実的ではありません。

なので、一般家庭レベルでできる対策として、まずは毒エサを、部屋・収納の四隅・家具などの隙間のほか、ゴキブリの好む電化製品のモーター部分などの暖かい場所への設置がオススメです。

◆ペットを飼っている人は要注意

実は、ゴキブリはペットフードや水が大好き。なので、食べない時はペットフードや水を出しっぱなしにせず、片付けておく事が重要です。ペットには時間を決めてあげるようにして、残りは袋の口をテープで止めるなどして匂いや侵入を防ぐことをオススメします。缶やチューブはキレイに洗うか袋に入れて口をしっかり結びましょう。

水が1滴あれば生きていけますし、匂いも良く、味も良いペットフードなどはゴキブリの餌になってしまうんです。

続いては、まことしやかにささやかれている噂や、誤解の真相を聞きまた。

◆誤解その①ゴキブリ対策グッズが、逆にGを呼び込む

ネットなどでそのような事がまことしやかに書かれてもいますが、ホイホイや毒餌などは喫食性を上げるため、誘因性のある餌を付けてあります。

しかしながら、それは家具や物の後に隠れている個体を誘き出す程度の誘因性であり、外に居る個体を呼び寄せるほどの誘因性はありません。他に魅力的な臭いの物が外には沢山ありますから。

◆誤解その②ゴキブリは大きな音に敏感

経験上、大きな音がしているから寄り付かない、とは思えません。人の気配や振動などの方が、音よりも敏感に反応します。人が多かったり、工事現場や建替え工事中の家で繁殖していた場合は周囲に拡散する事が多いです。

数字的根拠はないのですが、経験則で、地震が多いと右往左往して繁殖を強めたり、移動したりと活動が活発になる気がします。

◆誤解その③ゴキブリは冬眠する

ゴキブリは冬眠する事もありませんし、寿命がこなければ冬でも死にません。寒いと動きが遅くはなりますが、冬場でも暖房を使用していて部屋の中が暖かければ元気に活動します。真冬でも冷蔵庫の後から元気に出てきたりします。なので夏が終われば安心ということはなく、部屋を清潔にしていることが、重要ですね。

◆誤解その④エアコンから出てきた

これは、家の中に生息していた個体がエアコンの中に入っただけです。ゴキブリはお腹と背中がくっつく位の狭い場所が非常に好きで、使っていないエアコンの吹き出し口の羽の部分はゴキブリが好むスペースです。水分もありますし。

室内のゴキブリが羽の部分に隠れ、エアコンを使った時にビックリして飛び出してくるだけなのです。ただ、長い期間使用していないエアコンの場合には、室内から侵入したゴキブリが内部にコロニーを作り、繁殖する事はあるので、要注意です。

室内機は壁に取り付けているだけなので外から来ることはほとんどありません。室外機のドレンホースのような、狭い場所をわざわざ通って室内に入る事もないと言えます。

室内から出ている太いホースの壁に開いている穴の部分は、通常は業者がパテなどで塞いでいますが、パテがはがれて外に直接穴がある場合は侵入する可能性も高いです。

◆誤解その⑤お風呂場や洗濯機などの排水口から出てきた

お風呂場や洗濯機の排水口などは排水トラップと言って、水が常に溜まっている状態です。下水からハエやゴキブリなど虫が上って来ないように水が溜まっていて侵入できないようになっています。室内に居た個体が排水口に落ちたり、水を飲みにきていたり・・・です。

ただ、エアコンと同様に、長い期間使用せずに排水トラップの水が干からびている場合は、ハエやゴキブリが上ってきます。

◆誤解その⑥ゴキブリが自分に向かって来た

ゴキブリは前進しかしないため、自分がゴキブリの正面にいると「向かって来た」と感じます。

バックはしないので、退治する時もゴキブリの後方に回り込めば自分の方には向かって来ません。常に、ゴキブリの後方に位置する方が良いです。ただし、ゴキブリはお尻の部分に空気の振動を感知する器官がありますので、そ~っと後ろから近付く事が必要です

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