「勝負とは？」

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戦いに勝利しても、戦争で必ず勝利しない。戦いは勝って戦争で負ける事も日常茶飯事だ。

現在の韓日間で行われたいわゆる哨戒機議論がそうなる場合もある。

当初国防部の対応は「控えめ」だった。水面下で日本に誠実に説明するつもりだった。

ところが、日本側が決心して攻勢に出た。

軍の立場では、日本の主張に反論するのが世論戦だった。ただ放っておけば声の大きな人が勝つからだ。

世論戦は勝敗が非常に重要である。韓日関係を控えめに扱うと世論の袋叩きに合う場合が多かったからである。

世論管理の失敗による政治的負担はそっくり大統領府に行く。ところが国内世論戦は事実それほど難しくはない。

軍の発表が何でも国民感情は、これを信じて聞いて、日本を非難する姿勢が出来ている。

しかし、国内で世論の支持を受け、テレビの戦いで勝っても問題が解決されない。

日本は韓国の世論を相手にするわけではないからである。

日本が積極的に、公然と執拗に出たのは、国際社会と米国に向けてであった。

まず、日本が韓国軍との対立を捨てて、国際社会に審判を求める時、その前提は海外の軍に判断してほしいということになる。

ところが、日本は太平洋戦争を起こし、米軍捕虜を斬首して、女性を軍人の性奴隷にみなした戦犯国であった。

だから正式軍隊を持たず、これまでにも「自衛隊」だ。

このような状況で韓日間の軍事的対立を浮き彫りにするほど自衛隊という言葉に微かに残っていた過去の歴史の痕跡を消す効果を得る。

第二に、偶然にも日本が問題視する韓国海軍の駆逐艦は北朝鮮船舶と一緒にいた。

日本の主張通りなら、北朝鮮に好意的な韓国の軍艦が、日本軍用機は武器を向けた事になる。

国際社会で「南北vs日本」の構図に見られてしまう。

去る7日、日本の自民党内部会議で「韓国軍が国連制裁決議に違反し、北朝鮮と接触している途中、日本哨戒機に摘発されたものではないか」という主張まで出たという。

米国が主導する北東アジア韓・米・日安保協力から、韓国は離脱しているので、日米協調に行かなければならないという話だ。

第三に、安倍政府は在韓米軍の削減や撤収まで念頭に置いた中長期戦略を組んでいる。

ドナルド・トランプ政府は非核化交渉を進めると引き換えにした韓米連合訓練を中断した。

北朝鮮が「北朝鮮の非核化」の対価として要求する「朝鮮半島の非核化」には外交的・軍事的・経済的体制保障がすべて含まれている。

外交体制保障が米朝国交正常化であれば、経済的体制の保障は対北朝鮮制裁の解除だ。軍事的体制の保障は、在韓米軍の役割中断である。

ところが、米国の立場では、在韓米軍の代わりに保険が既にある。玄界灘を渡った先に在日米軍がある。

安倍政府が韓国軍との対立を執拗に提起する自信は、在韓米軍でなく、在日米軍に将来の見たからではないか。

国内世論を動かし、日本を打てば気持ちが晴れる。しかし、これだけでは解決しない。

日本は韓国の世論に気後れがするほど甘い国ではなく、日本の世論も韓国叩きに結集した。

何よりも本当の戦いは、韓国外で起こっている。

北東アジアの安全保障で日本の地位は拡大を続けており、この過程で日本は韓国を相手に「真実ゲーム」に乗り出した。

日本との口喧嘩にだけ没頭するのは、井の中の蛙式認識である。

さらに重要なのは、急速に変化する北東アジアの安全保障で韓国の位相を守ることである。

米国や日本が『北東アジアで韓国がなければ困る』と考えるようにするのが、このような真実ゲーム攻勢を防ぐ根本的解決策である。

この前、韓国大使のハリス大将が『米韓同盟は永遠じゃないよ』と警告したにもかかわらず、アメリカと韓国はずっーーと予算交渉してるけど、400億円ほどの差がある。

韓国も相手がトランプだけに、『長距離核捨ててくれれば、韓国から撤退する』と言うんじゃないかと慌ててる。

そんな中で、日米韓の三角同盟の中でレーダー事件があり、韓国世論が『勝った！日本人を叩きのめした！謝罪させろ！撃墜しろ！』と喜んでも、アメリカは真実を知っているのではと不安。

だからこそ韓国は常に『日本は悪い！韓国が正しい！』という価値観を海外に浸透させて、日本の孤立を進めようとしたが、ムン・ジェイン就任以降、北朝鮮に重心を掛け過ぎて韓国が逆に孤立している。

それは韓国がどんなに『言葉』を叫んでも『行動』が伴わないから。

韓国人は『行動』よりも『感情』を常に優先するので、叫んでいれば解決するが、韓国以外はそうはいかない。

韓国の焦燥はそこにあるが、中朝が見ている限り行動は取れず、妙案がない。

そこをなんとか『言葉』だけで切り抜けられず、日本を批判する事しかできない。

韓国人の間で『日韓関係が悪化し、米韓も冷めてるが、政府はどうするつもりなのか』というのは、その両方を満足させられると思っているのか、思い込んでいるのか。

韓国人は主観で動く為、韓国世論で通用する『言い換え』が国際外交でも通じると信じているが、それが通用するかは、今年の上半期である程度見えてくる事になるでしょうね。

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