2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「 ついにビットコインは終焉へ」
ついにビットコインは終焉へ。赤字マイニングによる混迷が金融市場全体を揺るがす
ビットコインの価格下落が止まりません。週末、ビットコインは日本円でついに40万円を割れて39万円台にまで突入。この低迷が金融市場全体に波及する恐れすらあります。
新債券の帝王ガンドラックも警鐘、仮想通貨の混迷が市場を揺らす
ビットコインの勢いはどこへ…
ビットコインの価格下落が止まりません。この週末、日本円でビットコインはとうとう40万円を割れて39万円台にまで突入し、昨年12月に238万円レベルまで瞬間的に高騰した価格からすでに85%近い価格を失う動きになってきています。
すでに市場では2000年のITバブルの崩壊に近い動きが示現するのではないかとの悲観的な味方も広がっています。
最終的にはさらに下落して、昨年の史上最高値の5%程度、つまり10万~11万といったレベルまでの下落はごく近い将来に覚悟しなくてはならないのでは?といった悲観的な声も聞かれ始めています。
FXトレーダーにとっては昨年青々と茂げる隣の芝生として羨望の的であったビットコインですが、今や見る影もなく、ここから本当に再度相場を盛り返せるのかどうかも非常に心配される状況になってきています。
ビットコインキャッシュ「ハッシュ戦争」によるネガティブ効果が炸裂
この時期、ビットコインの親戚筋で昨年ハードフォークで分裂したばかりのBCH(ビットコインキャッシュ)が、さらに2つの勢力によるハードフォークの実施によるハッシュウォーを今も繰り広げている真っ最中です。
このハッシュパワー争いが勃発したことで、結果的にマイナーはコインの価格を大きく上回るようなマイニングを行う羽目になっています。
すでにマイナーの採掘コストというものを仮想通貨が維持できない時代に突入してしまったことも、ビットコインの価格下落に重くのしかかっていることがわかります。
ハードフォークでいがみ合いを行う集団も、別にそれによって仮想通貨の価格を下げようとしているわけではないのでしょう。
しかし、結論から言うとその価値を著しく下げることに貢献してしまっている状況で、仮想通貨もこれまでにないフェーズに突入してきていることを改めて感じさせられる次第です。
金融市場全体に悪影響を及ぼす? 決済通貨としては機能しなくなってきた…
実需の決済は激減
ブロックチェーン調査会社チェイナリシスによりますと、ビットコインの決済処理の金額は、昨年末から比較しても、9月末の段階で80%以上激減している状況にあります。
ボラティリティが下がって比較的決済しやすい状況になっても、ビットコインは決済通貨としてまったく機能しなくなりはじめていることがはっきりとしてきています。
ビットコインでもこの調子ですから、ほかの通貨が決済機能を発揮できているはずもありません。
仮想通貨は投機家のおもちゃか…
結局のところ、仮想通貨は単なる投機用のデジタルアセッツに成り下がるリスクが一段と高まっているように思われます。
この手の投資は、市場参加者のほとんどが悲観的な見方をすると、底をつけて戻りを試すことになることが多くなっています。
しかし、足元のセンチメントの大幅な変化と、多くの市場参加者の関心度の急落は、簡単には相場が戻らないことを強く示唆しているように見えます。
この状況は金融市場全般のセンチメントを示唆している?
新債券の帝王の異名をもつダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラックは、かねてから「ビットコイン相場のセンチメントは、金融市場全体のセンチメントの先行きを示すベンチマークとなりうる」と発言しています。
この動きが金融市場全体に波及するとなると、ここからの相場の展開が非常に心配になります。
とくに米国株はピークアウト感が猛烈に強くなっており、感謝祭以降の年末ラリーもほどんど期待できなくなりつつあるだけに、ここからのビットコインと既存の金融市場の相場の動きには十分に注意していきたいところです。