「思想がなければ政治家ではない!」

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今、日本に思想のある人間はいません。政治家も含め、思想のある人間はいません。思想という言葉があるけれども、難しい言葉です。
 
故・西部邁さんがテレビで「思想家」という肩書を使いましたが、すぐにひっこめられてしまいました。それで、評論家になったのです。何故かというと、西部邁は思想家ではありません。思想家とは、未来を切り開く考え方を持っていなければ思想家とは言えません。
 
「今の政治はこうだ!」と言うのは、評論家です。西部邁さんは明らかに評論家であり、思想家ではありません。
 
思想が信念をつくり、信念は偉大な行動を生むのですが、思想がないと信念は生まれません。思想がある政治家のことを「政治家」というのです。思想がない政治家は「政治屋」です。政治屋は思想で動いていません。
 
アメリカの問題もそうです。アメリカはトーマス・ジェファーソン(1743年~1826年)に始まる偉大な思想の国です。トーマス・ジェファーソンは、アメリカ独立宣言を起草したことでも有名です。アメリカ合衆国建国の父の一人です。

アメリカは、自由の国・人権の国です。口先だけでは「人権が大事」「平和が大事」といいます。生命を尊重して人種差別はしません。「人種差別のない明るい未来をつくっていこう」というのがアメリカです。これは思想です。その思想に基づいてアメリカ合衆国は創られているのです。
 
トランプは「移民を反対して塀を造り、メキシコの不法移民を入れないようにする」と言っていますが、「正式なルートで移民した人間は大歓迎する」と言っているのです。塀を乗り越えてくるのは違法ですから、「これは追い返す」と言っているのです。
 
マスコミは反トランプだから、「トランプが横暴なことをやっている。塀を造って移民を入れないと言っている」と言うのです。トランプは全然そんなことを言っていません。ただ、報道されないからわからないのです。
 
そのような意味でトランプはアメリカ人です。アメリカは移民の国です。アメリカには黒人、ヒスパニック、ドイツ人、フランス人、イギリス人、日本人、中国人、韓国人もいます。アメリカは人種がごちゃ混ぜになって世界の見本の国を造っているのです。

人種差別のないアメリカが理想です。今は理想から遠のいています。これは思想です。

共産主義も思想です。どこが思想なのでしょうか? マルクスは「資本主義は進むだけ進むと富の遍在が行われて、資本家はますます金持ちになる。労働者はますます貧乏になる。すると資本主義の時間が経つにつれて、労働者の不満が募ってくる。不満がつのった労働者は団結して資本家を倒すのだ」。これが共産主義の正しい理屈です。

プロレタリアート独裁という労働者が全ての権力を握るのです。それを共産党といいます。そうしないと資本家がお金儲けのためにいろんな事業をして吸い上げてしまい、労働者はますます貧乏になります。資本家はますますお金持ちになり、よからぬことをやるから、「資本家を殺せ!」というのです。資本家を殺して富を労働者が握るのです。
 
そこでは人権が尊重されて平等で差別のない未来のユートピアを創るのです。これが共産主義の思想です。思想と思想だから、資本主義の思想をもったアメリカと、一人独裁の北朝鮮人民共和国は相いれません。
 
北朝鮮には人権はありません。独裁者が「豚箱に入れておけ!」という一声で豚箱に入ってしまうので、裁判もありません。何もありません。金正恩のアゴ一つで「殺せ!」と言われてしまいます。「こんな社会を嫌だ」と思っても北朝鮮は未だにこんな社会をやっているのです。
 
強制収容所には3万~4万人の人間がぶち込まれているのです。金正恩の明るい笑顔の裏では、何万人が強制収容所に入れられているのです。一人が強制収容所に連れていかれると、家族も連れていかれるのです。
 
青山繁晴さんの説では、金正恩は450人も殺害して犬に食わせたというのです。これも独裁者はできるのです。一人で何でもできるのです。「殺せ!」と言えば簡単に人を殺して、「俺には美女軍団がいるのだ」というように好き放題で何でもできるのです。これでは人民はたまりません。

「人間は平等だ」という思想を持っているアメリカと、一人独裁の思想が相いれるわけがありません。アメリカが北朝鮮の体制を認めることはあり得ません。
 
北朝鮮は一党独裁の共産主義国家です。一人に権力が集中しているのです。アメリカはそうではありません。アメリカ大統領は権力を持ちますが、選挙で選ばれた者です。4年ごとに変わるのですから独裁はできません。
 
日本では「安倍の独裁だ!」と野党が言っています。どこが独裁なのでしょうか? 「安倍は独裁だ」と言っている連中を捕まえて牢獄に入れているわけではありません。
 
安倍さんが独裁者であれば、「独裁者だ!」という連中は、捕まえて豚箱に入れてしまいます。そんなことはありません。日本は、法律に基づいた法治国家です。法律に触れたら捕まりますが、自分の気分で「あいつを豚箱に入れろ!」などということはできません。
 
公明党には思想があるのでしょうか? 答えはありません。彼らは思想があると思っています。公明党に思想はありません。「人間性社会主義」などとくだらないことは言っていますが、国家の安全に対する考え方もないし、人類を平和にしていく思想もありません。
 
世界はアメリカに代表される資本主義と、中国に代表される共産主義があり、「これをどのように融合させていくのか?」という共通の思想について、述べられていることはありません。思想家はいません。
 
このような時に大思想が出てくるのです。もう出ているのです。僕の言っていることは、大思想です。日本は天皇を戴いた資本主義社会です。国民は天皇の下に平等で自由です。従来の資本主義に天皇はいません。力のある者が大統領になるのです。その上に天皇のような存在はありません。
 
かつまた天皇は伝統です。伝統であると同時に天皇は無私の存在です。天皇は「私の利益を量る」などということありません。このような貴重の存在が、天皇であり、日本は天皇が上に存在している社会であり、かつまた民主主義である国です。
 
日本ぐらい民主主義の国家はありません。みんな自由です。天皇の悪口を言っても捕まりません。こんな自由な国ですが、本当の自由主義ではありません。日本には天皇の存在があります。
 
天皇は着物で言うと、縦糸の役割です。縦糸だけでは布はできません。横糸があり、初めて布が出来てきます。横糸が民衆です。民主主義や選挙で代表者を選ぶということは、横糸です。変えられない縦筋の糸が一本通っていて、それが天皇です。変えられるものが横糸です。これは思想です。
 
「我が国とはどのような国家であるのか?」ということをわかっていくことを思想といいます。今の政治家たちに思想はありません。何もありません。思想がない人間の活動の原点は何かというと欲望だけです。

政治家は朝起きて目が覚めると「さあ、今日も利害のために動くぞ。どうやったら儲かるのか」と考えているのですから、商売人です。
 
今の政治家は日本国を相手にした売国奴兼、商売人です。これは儲かります。大きなものを相手にすると商売は儲かります。大きな会社に行って「弁当を売らせてください」と言って「ああいいよ」と言われた途端にもう金持ちになってしまうのです。相手が大きいからです。小さい会社に行って、「弁当1つお願いします」などと、いくらそんなことをやっても巨額なお金は入りません。
 
政治家は国家が相手です。国家の100兆円のお金の番人です。いくらでもお金は入ってきます。

100兆のお金が右から左に流れていくのです。政治家はその間に入っているのですから、パクッとお金に食いつくことができるのです。それを自分たちの政治だと思っているのです。政治家には思想など何もありません。行動原理は全て商売原理です。

よく見れば本当の思想家が出ているのです。そのことをわかる能力があるでしょうか? 少なくとも僕は、その思想家のうちに入っていると思います。僕は評論家でもないし、ネットジャーナリストでもありません。
 
言ってみるならば、未来を開く思想家だと思っています。

徒然日記

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