「ごはんに卵をかけて食べれる幸せ」

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私などは、白いご飯に生玉子をかけて、醤油をちょいと垂らしてかき混ぜて食べるのが大好きです。

ところが、一昨年、どういうわけか、食堂などで「生玉子を出してはいけない」という通達が保健所から出回ったことがありました。

結局、この通達は曖昧なうちに、昨年の春頃には、普通に生玉子が食堂で出されるようになったのですが、実は、スーパーなどで売っている普通の生玉子を、日常的に「生で」食べることができるのは、日本だけなのです。

もちろん海外でも、生玉子を食べることはできます。
ただしその場合、特定の鶏卵場で採取された証明書付きの高価な玉子でなければ、食べてはいけないことになっているのが、普通です。

ですから、たまに海外の友人をすき焼き屋や牛丼屋に連れて行って、生玉子を食べようとすると、彼らはびっくりして、顔をしかめます。
「危ない」というのです。

海外では、生玉子はサルモネラ菌の危険があるからと、基本的に食べません。
必ず火を通して、目玉焼きや玉子焼き状態にして食べます。
でないと、あぶないからです。

ところが日本では、生で玉子を食べられます。
それは日本の鶏卵農家が、感染の心配のない衛生的な卵を作っているからです。

人類が鶏卵を食べるようになったのは、4000年ほど前からだといわれています。

相当古い歴史があります。

ただし世界における鶏卵の食べ方は、今も昔も、世界中どこの国でも「火を通してから」です。つまり生食はしなかったのです。

日本では、弥生時代の遺跡から、鶏の骨が出土しています。
その頃から鶏が飼育されていたであろうことは、疑いのない事実です。
鶏そのものも食用にしたでしょうし、玉子ももちろん食べたものと思います。

ただし玉子を生で食べていたかどうかまではわかりません。

鶏卵料理は、江戸時代の料理本などにも親子丼や茶碗蒸しなど、多様な調理法が書かれています。

この時代に、
「たまご〜え、たまご〜、たまごはいらんかえ〜」
という玉子売りの行商がいたことは、有名な話です。
ですから、それなりに玉子は食べられていたことが確認できます。

ただし絵画や文献のなかに、ご飯に生玉子をかけて食べるような仕様は、まったくありません。

ですから江戸時代には、やはり火を通してから食べていたであろうことが伺えます。
そして鶏卵は、庶民が日常的に食べるものではなく、どちらかというと病気のときに精をつけるために、特別に食べるものという位置づけがあったようです。

この鶏卵が、生でご飯にかけて食べられるようになったのは、実は、昭和40年代頃からです。

精力をつけるために、生玉子を丸呑みしたり、お醤油をたらしてご飯にかけて食べたりと、この時代から生玉子が日常的に大活躍するようになりました。
そこには、ばい菌の心配のない安全な玉子をつくるための養鶏場と農林水産省、つまり官民一体となった、まさに血の出るような努力があったのです。

そのおかげで、日本では、庶民が日常的にスーパーや市場などで買う玉子が、普通に生でご飯にかけたりして食べられるようになりました。

いまの私たちは、たまごを生で食べることを、あたりまえの常識と思っていますが、そう思って海外に行くと、世界中どこでも、生玉子を食べることが禁止となっていて、びっくりさせられます。

生玉子を、何の疑問も抱かずに、普通に安全に食べることができる幸せ。
私たちは、そういう社会を築いてくださった先輩達への感謝の心を忘れてはならないと思います。

実は数年前、農水省からのお達しで、食堂などにおいても、生食用の玉子を出してはいけないというお触れが出たことがあります。

ほんのわずかな期間で、そのお触れは撤収されたのですが、日本人は真面目ですから、法律でもない政令でもない、省令ですらないお達しでも、食堂からは生食用の玉子が消えました。

理由は、生玉子はサルモネラ菌による感染症の危険があるからというものでした。

お触れは数ヶ月後には撤回されましたが、このお触れは、いったい農水省のどのあたりから出たものであったのでしょうか。

いま日本には、日本人のような顔をして日本語を話し、日本国籍を持っている日本人でない人が増えていて、そのような人たちの一部が、政界や行政に多数入り込んでいるといいます。

彼らは日本人がこれまでに築いてきたことをまったく知らず、理解しようとせず、ただ反日に凝り固まって日本人を見下し、上下関係でやたらと支配しようとします。

そして「玉子の生食は危険」という彼らの国での常識を、日本に持ち込んだわけです。

日本人は玉子好きです。

そして名もない農家の一軒一軒の長い年月の血を吐くような努力の末に、いまの玉子の生食文化が築かれています。

日本人は、日本人としての誇りと自信を取りもすべきだと思います。

ねずさん

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