「安倍首相発言全文=平昌開会式出席」

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安倍晋三首相が24日午前、自身の平昌冬季五輪開会式への出
席に関し、首相官邸で記者団に語った発言の全文は次の通り。

事情が許せば、平昌五輪開幕式に出席したい。
2020年に東京五輪がある。

同じアジアで開催される平昌五輪の開幕式に行き、選手団を
激励したい。
同時に(文在寅韓国大統領と)首脳会談を行い、日韓の慰安
婦合意について日本の立場をしっかりと伝えていきたい。

北朝鮮の脅威に対応していくために、日韓米でしっかりと連
携していく必要性、最大限まで高めた(対北朝鮮)圧力を維
持していく必要性について伝えていきたい。 

つまり、安倍総理は、「平昌五輪の開会式に出席する」とい
っているのです。
これ、おそらく日本人の90%以上は反対でしょう。
なぜ?

そう、韓国は遠慮なく「慰安婦合意見直し」を要求しているか
らです。私自身も、この話を聞くたび、胃が痛みますし、胸も痛くなり
ます。

だから、安倍総理に対し、「ふざけるな!」といいたい人の気
持ちもわかる。
しかし、私は、「裏で起こっていること」を知っていますので
「戦略的視点」からお話せざるを得ません。

なんでしょうか?
▼なぜ、韓国は「ああ」なのか?

こう聞かれたら、「民度が低いから」とか「そういう人たちだ
から」とか「国民性」とか答える人が多いです。

しかし、慰安婦問題は「中国の対日戦略の一環」なのです。

説明しましょう。

08年、RPEで05年から警告していたように、「アメリカ発の世界的経済危機」が起こりました。

アメリカは、これで没落します。(アメリカ一極世界崩壊。)
中国は、逆に浮上し、一人勝ち状態になりました。

そして、「アメリカは動けない」と確信した彼らは、国益を遠
慮なく追求するようになっていきます。

尖閣もターゲットの一つでした。
2010年、「尖閣中国漁船衝突事件」が起こった。
中国は、全世界に、「尖閣はわが国固有の領土であり、『核心的利益である!』」と宣言します。
さらに、日本に「レアアース禁輸」など、厳しい制裁を課しま
した。

自分(中国)が圧倒的に悪いにも関わらずです。
2012年9月、野田政権は、「尖閣国有化」を断行。
日中関係は、戦後最悪になってしまいます。

2012年11月、中国の代表団はモスクワで、ロシアと韓国に「対日戦略」を披露します。

皆さん、ご存知ですね。
そう、「反日統一共同戦線戦略」です。

内容は、
1、中国、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」をつくろう!
2、中ロ韓で、日本の領土要求を断念させよう!
3、日本に断念させる領土とは、北方4島、竹島、尖閣・【 沖縄 】 である。
4、日本に【 沖縄 】の領有権はない!!!!!!!
5、反日統一共同戦線には、【 アメリカ 】も入れるべし!

(●「トンデモ~!」「陰謀系~!」と思った方は、この絶対
証拠を必ず読んでください。

https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/

この提案、プーチン・ロシアは、乗らなかったのです。
しかし、韓国は、「喜んで」乗りました。
この時は、まだ李さんの時代。

「反日統一共同戦線」提案の翌12月、韓国大統領選挙があった。
そして、朴槿恵さんが勝利した。
彼女は、中国の「反日統一共同戦線戦略」に沿って、世界中で「告げ口外交」を展開。

大いに習近平を喜ばせました。

ところが、朴槿恵さん、中国に接近してあまりいいことがなかったようです。

特に安保問題で、「中国は、韓国を北朝鮮から守ってくれない」ことがわかった。

それで、2015年12月、「慰安婦合意」に至った。

さて、「反日統一共同戦線戦略」はその後どうなったのでしょうか?

日米関係は2013年、かなり悪かったのです。
リベラルなオバマさんは、中国のプロパガンダを信じていた。
しかし、2015年3月の「AIIB事件」以降、日米関係は急速によくなっていった。
(日本は、AIIBに加盟せず、アメリカを裏切らなかった。)

日韓関係は、2015年12月の慰安婦合意でよくなった。
日ロ関係は、2016年12月のプーチン訪日で、劇的に改善された。
これで、一応「反日統一共同戦線戦略」は、「無力化」された。

しかし、今もつづいているのです。

▼「慰安婦問題」蒸し返しと、「北朝鮮問題」

現在世界最大の問題といえば、「北朝鮮問題」でしょう。
少し前まで、二つの陣営に分かれていた。
すなわち「圧力派」の日本、アメリカ、韓国。
「対話派」の中国、ロシア。

ところが、韓国は「対話派」に転向。
実際、北朝鮮と対話をはじめています。

これ、理解できます。

戦争になれば、一番犠牲者が出るのは、韓国。
それに、五輪もぶち壊し。
だから、「対話したい」と。
そして、韓国が「対話派」に加わるということは、「対話派」
のボス、中国の支配下に入ることを意味します。

韓国は、常に米中の間を揺れていますが、中国側に振れると必ず「反日」になり、「慰安婦問題」を蒸し返してくる。

つまり、韓国は2013年の状態に逆戻りしているのです。

▼日本国民は、習近平に踊らされるな!

皆さん、「韓国が慰安婦合意見直しを要求!」というニュースを聞いて、何を感じますか?
普通は、「ムカッ!!!」とくると思います。
私も同じです。
しかし、私は、「何が起こっているのか」知っていますから、

「落ちつけ!
俺が怒れば、喜ぶのは習近平だ。
反日統一共同戦線戦略に嵌るな!」

と自分にいいきかせます。そして、皆さんにもお勧めします。

繰り返しますが、
韓国は、中国に操られています。
韓国が日本を挑発し、日本が激怒し、日韓関係をぶち壊せば、喜ぶのは中国です。

中国は、次いで「日米関係破壊工作」「日ロ関係破壊工作」によって
「反日統一共同戦線戦略」を成功させる。
そして、楽々と尖閣、沖縄を奪うことでしょう。

▼なぜ安倍総理の訪韓は戦略的に正しいのか?

慰安婦合意見直し要求について、日本政府は、「1ミリも動かせない」としています。これは、正しい。
しかし、韓国側の挑発に乗って、対立を激化させるのは、まさに習近平の「思う壺」です。

彼の戦略の骨子は、
1、日米を分断すること
2、日ロを分断すること
3、日韓を分断すること
なのですから。

日本が挑発に乗れば、習近平は、「愚かな小日本人たちが、思
いどおりに踊っておるわい!ふぉふぉふぉ」
と大喜びすることでしょう。

逆にここで日本が、グッとこらえて、「日韓合意は国と国との約束なので動かせませんが、韓国は日本にとって非常に大事な国なので、その他の分野での協力関係は深化させていきましょ
う!」

といえば、習近平は、地団駄を踏んで悔しがることでしょう。

総理は訪韓中、慰安婦合意見直しに言及されて嫌な思いをされるかもしれません。
しかし、日本国のためにグッとこらえて欲しいと思います。

▼私がもっとも恐れること

2012年12月に安倍氏が総理に返り咲いたとき、日本は大変な状態でした。
小鳩政権のせいで、日米関係はボロボロになっていた。
メドが北方領土を訪問し、日ロ関係はボロボロになっていた。
李が「韓国にきたければ日王は謝罪せよ!」といったので、日韓関係は最悪だった。

「尖閣国有化」で日中関係は戦後最悪になっていた。

総理は、民主党政権がメチャクチャにした外国との関係を忍
耐強く改善させてきました。

2015年4月、「希望の同盟演説」で日米関係は、劇的に改善された。
2015年12月、「慰安婦合意」で日韓関係はよくなった。
(やっぱり裏切られましたが・・・。)
2016年12月、プーチン訪日で、日ロ関係は大きく改善された。

こうして安倍総理は、4年間かけて外国との関係を修復してきた。
そして、同時に「反日統一共同戦線戦略」を「無力化」させたのです。

私が恐れているのはなにか?

安倍総理が、「日本の真の国益」(=反日統一共同戦線を無力化すること)のために訪韓した。

その真意を国民が理解できず、「弱腰安倍を追放せよ!」などと世論が盛り上がり、支持率が急落、そして退陣に追いこまれる。

こういう事態になるのを恐れます。

今回の話、きっと感情的には「理解したくない」ことでしょう。
私だって、こんなこと書きたくないのです。
しかし、「習近平の罠」を知りながら、それを書かずにいることはできません。

皆さん、安倍総理の訪韓を非難する大合唱が起こるかもしれません。

ですが、せめて中国の戦略を知り尽くしているRPE読者の皆さまは、総理の決断を支持していただきたいと思います。

北野

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