「何度も命を狙われる習近平」

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昨年12月下旬、中国の習近平国家主席が人民大会堂での会議が終わった駐車場で専用車両に乗ろうとした際、爆発物が破裂する事件があったことが明らかになりました。

これは、アメリカを拠点にする中国問題専門の華字ニュースサイト「博聞新聞網」が報じたものですけれども、それによると、習主席は腹痛を起こし、そのまま北京市内の中国人民解放軍直属の「中国人民解放軍総医院(301病院)に緊急搬送されたようです。

習主席が病院に駆け込んだことで、病院は一時的に閉鎖措置をとられ、他の患者は締め出されるなど、厳重警戒措置が敷かれたと伝えられています。

習主席は政敵や反対派の幹部追い落としのために、反腐敗運動を推進し、多くの幹部を失脚に追い込んできました。

昨年8月、中央軍事委員会委員である房峰輝・元中央軍事委連合参謀部長や張陽・中央軍事委政治工作部主任が腐敗容疑で事情聴取を受けたあと、軍の要職を罷免されています。

詳細は不明ですけれども、この二人は、すでに失脚している郭伯雄・中央軍事委員会副主席や徐才厚氏らと一緒に、習近平主席への「軍事クーデター」を画策したと言われた人物です。このうち張陽氏は、昨年11月23日、北京の自宅で首を吊って自殺しています。

今回の爆発物は軍が使用しているものであることや、人民大会堂には一般市民は立ち入ることが禁止されていることから、爆発物は軍幹部によって持ち込まれて設置された可能性が高いと見られています。

もし、これが、先に失脚した房峰輝氏や張陽氏に関係する人物によるものだとしたら、彼らが軍部高官であっただけに、他にも習主席に恨みを募らせている人物がいないとも限りません。

実際、別の情報では、習主席が病院に担ぎ込まれたのは単なる「腹痛」ではなく、江沢民派の人民解放軍兵士に腹部を銃撃されて緊急入院したとも言われているようですから、相当不穏な感じですね。

習主席は過去何度も暗殺未遂に遭っており、今回で実に9回目。クーデターの首謀者を始末するだけでは不十分だとなれば、習主席は気の休まるときがないでしょうね。

習主席について、9回も暗殺未遂に遭うほど危ういとみるのか、悪運が強いと見るのか色々あるでしょうけれども、軍の内部からも命を狙われているのだとするのなら、いまだに軍を掌握できていないともいえますし、逆にいえば完全掌握するまで、粛清を続ける可能性があるともいえます。

習主席が、中国の新皇帝になるのか、それとも裸の王様になるのか。まだまだ波乱を内包していそうですね。

日比野庵

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