「アメリカの左翼活動?」

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北朝鮮を密かに支える米国人専門家集団たち

トランプ政権は北朝鮮への非難をエスカレートさせているが、その一方で、70名ほどの米国人専門家を平壌科学技術大学に派遣し、最先端の科学技術を伝授している。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

アメリカが支える「北朝鮮の科学技術」常時200人ほどが人道支援
トランプ政権、非難の裏で北朝鮮をサポート

ぶっちゃけ、アメリカの二枚舌はここに極まれりだ。

トランプ政権は北朝鮮への経済制裁を強めるべく、国連の安保理をはじめ、あらゆる場面で北朝鮮への非難をエスカレートさせている。

しかし、ピョンヤンにある平壌科学技術大学には70人ほどのアメリカ人の教授やスタッフが毎学期ごと派遣されていることには触れようとしない。こうしたアメリカ人専門家たちは、最先端の科学技術を北朝鮮に伝授しているのである。

いわば、間接的に金正恩体制を支えているといっても過言ではない。
他にも、アメリカの元国連大使ビル・リチャードソン氏によれば、「アメリカの人道支援活動家や医療チーム、宗教ボランティアが北朝鮮のために親身になって働いている」とのこと。

実は、キリスト教のエバンジェリカル派がピョンヤン市内で運営する学校では、600人の北朝鮮の子供たちが英語で授業を受けている。

こうしたエリート校で学べるのは、北朝鮮の教育省が選んだ生徒に限られていることは言うまでもない。朝鮮労働党の幹部の子弟が中心である。
ほとんど外部に知られていない、アメリカ流の「対北朝鮮外交」の一端と言えよう。こうした活動には常時200人ほどのアメリカ人が関わっている。

平壌医科大学病院にはアメリカ人医師も常駐し、北朝鮮の市民へ医療サービスを提供。これまで20年以上に渡り、北朝鮮での活動を継続しているのである。

宗教団体が中心になって支援

特に、1990年代半ばに発生した洪水や飢饉を受け、アメリカの宗教団体が中心となり、地道な人道支援活動を強化してきた。

食糧援助に止まらず、農業技術の移転や水路管理をはじめ、健康や教育関連のサービスなどを年々充実させてきている。今年に入ってからも新たに5台の救急車が贈呈された。

朝鮮キリスト友の会などアメリカ、韓国が立ち上げた北朝鮮支援グループは、直接、専門家やボランティアを毎年のように送り込んでいるのである。

アメリカ人の訪朝制限も「人道支援」分野は例外に

確かに、北朝鮮によるミサイル発射や地下核実験の影響で、本年9月1日からアメリカ国務省はアメリカ人の北朝鮮訪問には制限を課すようになった。しかし、人道支援の分野に関しては例外を設けているようだ。

危機的状況が最悪の事態に陥らないように、最後の頼みのチャンネルを維持しようとの深慮遠謀と思われる。

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とはいえ、平壌科学技術大学での仕事を終え、帰国しようとしたアメリカ人専門家2人が空港で拘束され、囚われの身となってしまった。ぶっちゃけ、先の読めない北朝鮮情勢が続いているのだ。

トランプ大統領の家族中心主義の落とし穴

ぶっちゃけ、トランプ大統領の言動には呆れることが多い。ある時は「金正恩とワシントンでハンバーガーを一緒に食べたい」と笑顔で語る。ところが、次の瞬間には「堪忍袋の緒が切れた。経済、軍事問わず、あらゆる選択肢の中から、北朝鮮に目にもの見せてやる」と怒りを露わにする。自らの見通しの甘さを反省せず、相手の悪口をツイッターでばらまくことに血眼になる。

こうしたブレブレぶりの発言は、何も北朝鮮問題に限ったことではない――

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