「不都合な真実」

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中国は、中共軍が日本軍を打倒したことによって誕生した、というのは100%虚構であった。それが明らかにされると、習近平政権の基軸も揺らぐ。

まさに「中国共産党の不都合な真実」がこの本。徹底調査した資料で迫るから読み応え満点である。

中国がいま、日本に対して執拗に「歴史カード」なるものを突きつけているが、その正体はなにか。毛沢東は一度も日本に対して歴史問題を持ち出したことはないし、一度も抗日戦争勝利記念日を祝ったことがない。本格的な反日煽動は江沢民が自身の保身のために、1994年から始めた「愛国主義教育」にある。

江沢民は、日中戦争当時は日本軍閥側の官吏の息子として贅沢に暮らし、日本が敗戦すると恐慌して中国共産党に近づいた。過去がばれて共産党に抹殺されるのを恐れ、いかに反日であるかを示すために「愛国主義教育」の中で必死に反日煽動を行って、出自を隠そうとした。まさしく反日偽史の山盛りである。

習近平までもが始めた、笑うしかない「歴史改竄」とは

中国人はほとんど恐怖心で、相手を激しく批判し続ける。つねに批判する側に立っていないと、自分の身が危ないからだ。かつては「反革命」と言われないように、今は「売国奴」と罵倒されないように、必死で革命を、愛国を叫ぶ。これが中国という大地の掟だ。

著者はこれを「大地のトラウマ」と名付けた。

江沢民の個人的な保身のための反日煽動は、この地雷を中国人民に踏ませてしまった。いまや中国は歴史を逆行し、あたかも抗日戦争中のような熱狂ぶりで、反日を加速させる以外に選択はなくなっている。ところで習近平は、「国連創設に貢献したのは中国である」という、お笑いトンデモ歴史改竄を始めている。

中国が最も嫌うのが三権分立を前提にした「普遍的価値観」である。それを受け入れない中国は「特色ある(=社会主義国家でも市場経済を許す)核心的価値観」を国家の思想的根幹にする。中国共産党が法の上に立つ「一党独裁」という意味だ。そして、これまで以上に日本に歴史認識非難を強めている。

中国が世界一になれるのはコレだけ

さらに日中戦争における中共の歴史を歪曲し、自讃して日本を非難し続ける手法をとる。これを放置すれば、日中関係は険悪の渦巻から抜け出せなくなる。日本は「毛沢東が日本軍と共謀してしていた事実」を全世界に拡散しなければならない。

もちろん中国は激しく抵抗する。それに同調する偽日本人もいる。

ところで毛沢東は何人の中国人を殺したのか。

整風運動で1万人惨殺、三反五反運動で獄死させたのが200~300万人、百花斉放・百家争鳴運動で300万人粛正、大躍進政策で数千万の餓死者、文化大革命で粛正1億人、死者2,000万人……少なめに見積もって7,000万人、人類史上、一人でここまで多くの自国民を殺した者は、毛沢東をおいて他にない。

中国の本当の世界一はコレだけである。

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