「無謀な喧嘩」

画像の説明

韓国の文政権が日米に喧嘩を売っています。

6月20日、韓国の文在寅大統領はワシントン・ポスト紙のインタビューで、旧日本軍慰安婦問題を巡る日韓合意について「前政権で行われた日本との慰安婦合意は韓国人、とりわけ被害者に受け入れられていない」とし、問題の解決には「日本政府がその行為について法的な責任を負い、公式に謝罪すること」と述べました。

いつかはやるだろうとは思っていましたけれども、予想以上の速さですね。またしてもゴールポストを移動させました。いや最初からゴールなどないというべきなのかもしれません。実に自分勝手ですね。

しかも、韓国政府として「合意を破棄する」とは言わず、「韓国人に受け入れられていない、解決するには日本が謝罪すること」と他人事のようにいっています。当事者意識がありません。国民を統治する責務を放棄しています。実に無責任です。

この発言について、21日、菅官房長官は「一昨年の日韓合意は最終的で不可逆的な解決であり、日韓両国で確認している……日韓合意で、政府として心からのおわびと反省の気持ちを表明している」と指摘した上で、日韓合意について「着実に実施されることが重要であり、引き続き韓国側に対し粘り強く、あらゆる機会をとらえて合意の着実な実施を求めていきたい」と述べています。

これはこれで当然のことなのですけれども、文在寅大統領は韓国政府が為すべき仕事を日本に擦り付けようとしています。

出来得るならば「この問題は既に日韓両国の間で解決済みであり、韓国国民が受け入れるも受け入れないは韓国の国内問題だ。日本政府としてはコメントすることはできないし、また一切関知しない」と付け加えるべきだと思いますね。

これが中国であれば「全ての責任は韓国にある。韓国政府は自国民をよくよく教育、管理しなければならない」くらいはいうのではないかと思います。

少なくとも、この問題についての責任は韓国政府にあるとはっきり言っておく必要はあるでしょう。文在寅大統領の姑息なスリカエに乗ってはいけないと思いますね。

また、文政権はアメリカにも喧嘩を売りました。

6月16日、文在寅大統領の外交ブレーンである文正仁統一外交安保特別補佐官はワシントンでのセミナーで「文大統領の提案」だとして「北朝鮮が核・ミサイル活動を中断すれば、米国との議論を通じて演習や韓国に展開する米戦略兵器の縮小も可能だ」と述べ、記者団との懇談で、北朝鮮がミサイル挑発を続けるのは「米軍の戦略兵器が前線配備されているからであり、演習で空母などを展開する必要はない」とコメント。

北朝鮮との対話については、核放棄を前提とするトランプ政権と「条件を合わせる必要はない」とまで言い放っています。

アメリカの国務省は「個人の見解だと理解している」としながらも、演習は「韓国を守るものだ」と不快感を隠しませんでした。

韓国大統領府側も「政府の公式見解ではない」と火消しに努めていますけれども、文在寅大統領自身が前日の15日に2000年の南北首脳会談を記念した演説で、対北朝鮮政策について「北が核とミサイルの追加挑発を中断すれば、無条件で対話に臨む」などとコメントしていますから、どこまで"公式見解でない"のか怪しいものです。

6月8日、トランプ大統領はティラーソン国務長官らから文政権のTHAADに関する方針の説明を受けた席で激怒して韓国を「恩知らずだ」と名指しで非難しています。

これで、米韓首脳会談を迎えるというのですから最悪という他ありません。

ただ、「綱渡りの文在寅大統領」でも述べましたけれども、文在寅大統領は言を左右して時間稼ぎに終始するのではないかと思います。

安倍総理は7月にドイツで開かれるG20首脳会議にあわせて、文在寅大統領と首脳会談を行いますけれども、その席上で、日韓合意についての真意を質すのではないかとも言われています。

文在寅大統領は安倍総理に対しても同じように時間稼ぎをするかもしれませんけれども、安倍総理は韓国政府が自身の責務を果たさない限り、日韓関係の未来はないとはっきりいってもいいかもしれませんね。

日比野庵

コメント


認証コード8138

コメントは管理者の承認後に表示されます。