「何をしていたのか?」

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朴槿恵氏の「鏡部屋」騒動に与野党政争の影 「空白の7時間」再び想起

韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の“知られざる秘密”が報道され、韓国社会を賑わせている。

朴氏が使用していた大統領府官邸の居間の四方が鏡張りだったという証言が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「共に民主党」の関係者から飛び出したのだ。「鏡の部屋」で朴氏は何を思い、何をしていたのか-との疑問が、セウォル号事故当日の「空白の7時間」問題を国民に改めて想起させたが、保守系メディアは「鏡の部屋」の存在を否定。新政権が朴氏をおとしめようと流しているゴシップとの見方も伝えている。

「不通大統領」の鏡部屋

“スクープ”を報じたのは韓国紙の国民日報。同紙によると、大統領選を制した左派系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領府官邸に引っ越すにあたり、朴氏の「秘密」が明らかになったという。大統領府官邸を訪れた同党の関係者が「リビングルームがすべて鏡に覆われていた」と明らかにしたのだ。

加えて「どの部屋にも鏡があって驚いた」とも強調。鏡の館だったと明かしたのだ。こうした鏡を外して壁紙仕上げに戻すために時間がかかり、文氏の引っ越しは予定から3日遅れたという。

この「鏡部屋」報道は韓国の全国紙やテレビを初め多くのメディアがとりあげ、ネット上でも「いったい何をしていたのだ?」と大きな話題になった。

記者会見もほとんど行わず、数人の秘書や側近を除いて、他人と親しく会話することのなかった朴氏は、周辺との意思疎通をしない「不通(プルトン)大統領」と呼ばれた。

食事の際、側近が集まって「日本式すき焼」を食べていても、一人で別の“決して豪華ではない”メニューを食べていたと言われていた。
 そんな“孤独を愛する”大統領が「一人で鏡部屋にこもって何をしていたのか…」

しかも、四面の壁が全て鏡ということは、鏡の奥へと無限に自分の姿が映ることになる。ネットには「ホラー映画のよう」、「ナルシストぶりにぞっとする」、「世の中と断絶された氷の部屋」などと否定的な意見が飛び交った。

鏡の国の権力者…

“鏡の部屋に引きこもるお姫さま”のイメージは韓国民の多くに、ある悪夢を思い起こさせた。2014年4月16日に発生した旅客船「セウォル号」沈没事故だ。

高校生ら300人以上が犠牲になったこの日、朴氏は、事故発生の一報が入った午前10時ごろから、対策本部に姿を現す午後5時ごろまで動静が途絶えた。「空白の7時間」として国会でも取り上げられ、国民が朴氏に不信を抱く要因になった。

韓国マスコミなどでは、この7時間に朴氏が「整形手術をしていた」、「ヨガ教室を開いていた」、「長い時間をかけてヘアスタイルをセットしていた」との説が飛び交っていたのだが、鏡の部屋はこの「ヘアセット説」を再び想起させる材料になったのだ。

四面鏡の部屋はない?

一方で保守系紙の朝鮮日報は、官邸に出入りしていた人物の声を紹介し、「鏡部屋などなかった」と国民日報の報道を否定した。

この人物によると「鏡が張ってあったのは4面ではなく1面だけで、そこはもともと接見室だったところをスポーツルームに改造したものだ」というのだ。

この人物は、引っ越しに3日かかったのは、文氏の夫人の趣味に合わせて壁紙を張り替えたためだとしたうえで、与党の「共に民主党」が「情報を活用する側になった」と指摘。ゴシップで朴氏をおとしめようとした可能性に触れたうえで、新政権に疑問を投げかけた。

大統領府の新しい主側が、鏡部屋の存在の有無についてノーコメントを貫いているとして、「鏡部屋の噂が広まるのを楽しむような態度だ」「新政権は不通ではないが、都合の良い情報だけを流すのではないか」と懸念を示した、と報じた。

とはいえ、「ある」説も「ない」説も、根拠はともに関係者の話だけ。流言飛語に惑わされやすい面を持つ社会だけに、「鏡部屋」騒動はしばらく続きそうだ。

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