「ジャパン・パッシング」

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4月20日、韓国の聯合ニュースはアメリカ軍の特殊偵察機WC135(Constant Phoenix)が、沖縄の米空軍嘉手納基地から日本海上空に向け、飛び立ったと報じました。

WC135は、機体外部にフィルター・ペーパー付きの収集装置と採取した全サンプルを高圧力下で保存する圧縮装置を備え、大気中に含まれる微量の放射性粒子をリアルタイムに探知できる能力をもった、大気収集機。

過去、アメリカ軍は、北朝鮮が実験を行うごとに2機あるWC135のうち、1機を派遣してきたのですけれども、「北朝鮮が20日、中国に核実験を行うと通知した」との未確認情報が伝えられたこともあり、政府消息筋は北朝鮮による6回目の核実験に備えた活動との見方を伝えています。

これだけ、核開発を止めるよう警告される中、強行するのかちょっと疑問ですね。

18日に安倍総理と会談したペンス副大統領は「日米同盟は地域の平和と安全保障の要」と指摘した上で、対北朝鮮問題では「あらゆる選択肢があるが、トランプ大統領は日本、中国、韓国と平和的な解決を模索する決意である」と述べ、中国に一段と大きな役割を求めることで一致したようです。

平和的解決、中国の役割という文言が並んでいるところをみると、やはり外交的解決を第一優先に置いているものと思われます。

公開された会談冒頭のやりとりでも安倍総理がアメリカのあらゆる選択肢を想定しての対応を支持し、ペンス副大統領が戦略的忍耐の時代は終わったと述べたのも、日米連携の強さを印象付けますから、それだけ、中国、北朝鮮に圧力を掛けていることになりますね。

更に、4月6日に行われた日米首脳電話会談で、安倍総理がトランプ大統領に「中国に対し、北朝鮮から石炭を買うことを確実にやめるように言うべきだ」と助言したことも伝えられています。

中国はその直後にトランプ大統領と米中首脳会談を行い、10日に北朝鮮からの石炭貨物を返還、輸入停止を行っていますから、安倍総理の助言がそのままトランプ大統領を通じて、中国への圧力になったと思われます。

それがここにきて公開されるということは、もっと圧力をかけろという意味だけでなく、日米連携した上での意思表示だということです。更にいえば、たとえ、中国がトランプ政権に対してロビー活動して、対北制裁を止めさせようとしても無駄だというメッセージも込められているのではないかと思いますね。

つまり「ジャパン・パッシング」は受け付けないということです。

北朝鮮問題に対するアメリカの姿勢の裏に、日本ががっちり食い込んでいるとなると、戦争を避けたい中国、北朝鮮の工作は当然日本にも及ぶことになります。

17日、国会で共産党の宮本徹議員が「アメリカが先制攻撃を行えば、韓国、そして我が国も、おびただしい犠牲が出る」から先制攻撃は止めろと質問し、安倍総理から「それは北朝鮮に対して、国際社会が一致してこんなことはやめろと、こう強く言わなければならないのであって、アメリカにお前らやめろという話ではない」と正論で論破された一幕がありましたけれども、同じような工作、つまり日本を動かしてアメリカの軍事圧力を止めさせようとする動きが活発化してくるかもしれませんね。

一定の警戒は必要になるのではないかと思いますね。

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