「冷静に見るべき時」

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3月12日、罷免を言い渡し失職した朴槿恵・前大統領が大統領府を退去し、ソウル市江南区三成洞にある自宅に向かったと聯合ニュースが報じています。自宅周辺には、国旗を持つなどした大勢の支持者らが詰めかけ、警察が厳重警戒に当たったようです。

これで名実共に、朴槿恵氏は大統領では無くなりました。昨日のエントリーでも触れましたけれども、今後、朴氏に対する"苛烈な"捜査と追及が行われることになると思われます。

けれども、世間、特に世界の注目は次期大統領が誰になるかということです。今の所、最有力なのは、支持率で圧倒的リードを保っている最大野党「共に民主党」の文在寅・前代表です。

文在寅氏については、これまで何度か取り上げたことがありますけれども、いざ大統領が見えてくると、「日本との関係断ち切れない」とか「歴史問題と未来発展のツートラック外交をやる必要がある」などと、いけしゃあしゃあと用日宣言です。

そして、それに呼応するかのように、国内メディアが駐韓大使を戻すべきだの大合唱です。

朝日は「朴大統領罷免 国政の安定化が急務だ」、河北新報は「韓国大統領罷免 新政権との対話を見据え、駐韓大使の帰任を急ぐべき」、山陰中央新報は、「韓国大統領罷免 社会の亀裂修復が課題だ! パイプづくりのため駐韓大使を帰任する時期」と社説を乗せています。

けれども、日韓関係を修復するためにまず動くべきは韓国の方です。大統領が変わったのは向こうの都合であって、日本は何の関係もありません。

日本から動いてあげる必要など更々ないのですけれども、そういう社説を載せる国内マスコミが見当たらないのも不思議ですね。

ここで甘い顔をみせようものなら、また図に乗るだけですし、韓国のムービングゴールポストを黙認することになります。

中国がTHAAD配備であからさまに制裁をやっていますけれども、かの国相手には、あれくらいで丁度いいのかもしれません。

まず国際合意を守れ、それが無い限り信頼関係もないし協力もない。そのスタンスで行くべきだと思いますね。

日比野庵

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