「くさい」

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鴻池祥肇議員が3月1日に緊急記者会見した。この唐突な会見を見て違和感を感じた方が多かったのではないか。
 
実は、この前に鴻池議員が森友学園に秘書を通して言ってきたことを、以前に書こうと思っていたが、政争の具にしたくなかったので控えていたが、「学校作らしたらいかん」や「野党頑張れ」などと言って、自分の「保身」しか頭にないような政治家の姿に怒りを感じた。
 
また日テレ「ミヤネ屋」(3月2日放送)には、独自に入手した6枚のメモとして「陳情整理報告書」を報じていたが、内容の信憑性は森友側に確認を取って報じたのか。これほど騒ぎになっている中で貶めるデタラメな内容であれば許されないことだ。
 
この発端は、過去に政治献金されたものを森友学園側に返却したいと秘書を通して申し出たことに始まる。

なぜか?
 
それは、今、森友学園の小学校の土地問題で国有地を安く購入したと叩かれているので、その火の粉が飛んでくる前に森友側から受け取った献金を返して、何か追及されても「すでに返した」で済まそうとしたのではないか。
 
そんな姑息なことをするなら初めから献金など求めなければよいのではないか。
 
この献金は鴻池側から「勉強会」やら「パーティ券」だの執拗に送りつけてきて、しまいには安保法制の時に鴻池議員が参院特別委員会委員長を務めたため「安保法制特別委員会寄付をして下さい」と強引に求めてきたので、籠池理事長もやむなく10万円を寄付したのだ。
 
この献金を問題になる前に返したい鴻池側は何度連絡しても連絡がつかなかったようだ。
 
すると鴻池議員がしてきたことは、書面で瑞穂の國記念小學院の学校案内に掲載している写真を削除するように要請してきた。
 
これは鴻池議員が以前、塚本幼稚園で講演をした時の写真で、森友学園は鴻池事務所に写真が出来た時とHPに掲載する時と2度確認していた。
 
にもかかわらず送りつけてきた書面には「通知人(鴻池)と学校とは何ら関係はないのに、公人である通知人(鴻池)の写真を無断掲載するのは社会的信用を利用している。これはあまりに身勝手かつ不誠実なもので、怒りを禁じ得ません」とある。

森友学園が不利な立場にあるのを知りながら、こういう高圧的な文書を送りつけてくるのだ。政治家以前に人間としてどうなのか。
 
森友学園はこの文書に怒りを感じ、とても回答することは出来なかったのだろう。
 
しかしそういう人の気持ちを考えない鴻池側は、このままでは自分の身が危険であるとして、急遽会見に臨んだのではないか。
 
つまり鴻池議員は献金したお金を受け取らないために、自ら会見で森友学園から献金を受けたことを話してしまい、しかも、そのことを出来るだけ小さく見せるために、籠池泰典理事長夫妻と参院議員会館で会い、陳情を受けていたことを話したのではないか。
 
その時、お金のような封筒を渡されたので「無礼者」と言って突き返したと言った。
 
当然、この話題はインパクトがありマスコミが飛びつき、国民もそのことに踊らされて、献金の影が薄くなった。目的通りではなかったのか。
 
この時、籠池夫妻が鴻池議員の参院議員会館を訪れたのは、東京の教育関係者に挨拶に行ったついでに寄ったという。
 
しかも鴻池議員が退院した後で、また籠池理事長の娘さんが鴻池議員のパーティなどを手伝っていたため、その挨拶に行ったのだ。手ぶらでは失礼と思い、菓子折りの代わりに商品券3万円を渡した。この時、鴻池議員は怒って突き返したのも事実である。
 
この時、何を話したか?
籠池理事長は「小学校をつくる」という程度の話で土地のお願いはしていないと言い、一方、会見で鴻池議員は「土地の払い下げ」だと言った。

しかし、この時期は森友学園が平成26年10月の大阪府に設置許可を申請する前である。逆にこの時期に払い下げの話は不自然ではないか。

 また日テレは「2013年8月から2016年3月まで15回にわたり陳情した」とあるが、行ったのは上の1回だけだ。
 
それを日テレは入手した報告書を根拠に、
「平成25年8月5日に初めての陳情。豊中市国有地借地を希望」
「平成25年9月9日、賃借料をまけてもらえるようお願いしたい」
「平成25年10月12日、鴻池本人同席。籠池夫妻が政治力で早く結論が出るように要請。鴻池秘書は、うちは不動産屋ではない、と言った」
「平成26年1月31日、売却予定額15億円を7~8億円に希望」
「平成27年1月9日、土地の評価額10億円は高すぎる」
と報道した。
 
しかし、1回しか会っていないのに、どうしてこんなに会っていることになっているのか、日テレは不思議なものを入手したようだ。・・・
 
まだまだ書きたいことはあるが、最後に、鴻池議員は建設している小学校を「真っ赤な中華料理屋みたいなやつ」と発言した。

しかし、この校舎の赤い色は塗装ではない。これは伊勢の「松坂の木」で、元々赤茶色をしている神聖なる木だ。それを「中華料理屋」と言う鴻池議員は無知をさらけ出してしまったようだ。


弊法人の見解を示すまでもなく、会見の内容自体に時系列の矛盾や合理性を欠くものを含むものであり、既に多くの方にその点を指摘していただいております。
事後的に捏造された文書で、献金や寄付を強要していた事実を揉み消そうとする態度には嫌悪感しか感じませんが、既に入学を決め、入学を心待ちにしている生徒のために、今は反論を控え、適切に認可がおりるのを待つことにします。
弊法人もこれまでの報道などの批判を踏まえ、改善すべきは改善し、開校の準備を進めておりますので、ご支援の程何卒よろしくお願い申し上げます。

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