「なんでも欲しがる国」

画像の説明 春になると韓国マスコミは毎年こぞって「(桜の)ソメイヨシノは韓国原産」という主張をかかげる。

ソメイヨシノは韓国の済州島に生える「王桜」と同一であり、日帝(韓国併合時の大日本帝国を指す韓国語)が盗んだ-などと主張するのだ。この説は度々否定され、遺伝子検査でもソメイヨシノと王桜は別種との結果が出ている。それでも「起源」に固執する韓国の人々は、近年ついに「日本には王桜=ソメイヨシノの自生地がない。

韓国には自生地があるから、ソメイヨシノは韓国起源だ」と声高に主張し始めた。今年は韓国YTNテレビや「漢拏日報」など新聞系メディアが主張したが、よりにもよって「ソメイヨシノが自生する」という“トンデモ論”の罪は深い。                    
自家受粉しない?

ソメイヨシノは、エドヒガン系の桜と、日本固有種のオオシマザクラを交配させた園芸品種で、江戸時代に誕生した。その特徴の一つが「自家不和合性」だ。 サクラはバラ科の木なので、同じバラ科のウメで説明しよう。

梅の最高級品種として知られる南高梅は、自家受粉しない。南高梅の花の中心にあるおしべの花粉が、めしべに付着しても、実も種もできないのだ。

この特徴は、違う遺伝子を受け入れて新しい遺伝子型(交雑による新種)を産むことで、世代を通じて環境変化を乗り越えるためとされる。園芸に興味のない人には信じられないような話だが、実は被子植物の半数が、自分の花粉では種が出来ない。これを「自家不和合性」という。

そのため南高梅の畑(園地)には、必ず一定の割合で他品種の梅を植え、早春に養蜂家を園地へ招く。ミツバチが他品種の花粉を、南高梅のめしべに運ぶよう計算してのことだ。こうして果肉が大きく厚く、柔らかいという最高級の「梅の実」が大量にできる。

では、この南高梅の種を庭に埋めれば、芽が出て木になり、いずれ肉厚で柔らかい南高梅の果実が実るのだろうか。答えは「否」だ。

生えてくるのは南高梅と別品種がかけ合わさった交雑種であり、大きな実をつけるといった優れた特質はほぼ失われている。南高梅は世代を重ねて自生することは決してない、一代限りの品種なのだ。

接ぎ木と果樹

種を植えても、親と同じ木は生えてこない。これでは梅農家は、素晴らしい実を着ける「お宝の木」を1本しか持てないわけで、経営が成り立たない。そこで梅農家が南高梅の園地をつくる場合、接ぎ木で増やす方法を採る。第一世代の特質をそのままに木の本数を増やす、今風に言えば「クローン」を量産するのだ。

つまり、韓国マスコミの一部が主張する「ソメイヨシノは王桜であり、韓国では自生している」という説は、イタチがカナブンと交尾をしてサンマを産んだと言うに等しい。自然科学を冒とくしている。韓国名が王桜であろうが朝鮮桜であろうが、その木が自生しているなら、それは決してソメイヨシノではない。なぜこんなエセ科学が韓国ではまかり通るのか。

焼き畑と薪

さかのぼれば、日本が韓国を併合するまで、李氏朝鮮時代の朝鮮半島ははげ山だらけだった。山林を焼き畑にするよう農民に勧め、残る木は全て暖を取るため薪として燃やしてしまい、誰も植林しなかったからだ。植えれば盗まれ薪にされるとあっては、誰が植林など続けようか。

日本や欧州では園芸品種の人工交配が数世紀にわたって盛え、知恵の結晶として引き継がれてきた。しかしはげ山だらけの朝鮮半島では、果樹栽培の知識は馴染みがなく、受け入れられる素地がなかったのかもしれない。

最近の韓国メディアには「韓国に自生するエドヒガン系とオオシマザクラが自然に交配して生えてきた」との主張もあるが、オオシマザクラは日本固有種なので、論理が破綻している。

科学の素地

朴大統領は12年12月の韓国大統領選で、「2020年までに月に太極旗(韓国の国旗)をはためかせる」と国産ロケットでの月面探査を公約に掲げたが、今年度の予算はわずか200億ウォン(約20億円)。

一方で毎年秋になると「韓国からノーベル賞受賞者が出ないのはなぜか」とマスコミが大騒ぎする。

派手な目標は掲げるが、長期的に科学技術の発展を図ろうという真摯さはない。そのうえ、「ソメイヨシノの自生地がある」などと自然科学を冒とくする論がまかり通るようでは、ノーベル賞受賞はまだかなり先になるのではないだろうか。

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