2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「脅かしたろか」
核弾頭を搭載できる米軍のB52戦略爆撃機が現地時間10日正午ごろ(日本時間同)、韓国軍の戦闘機とともにソウルの南約60キロメートルの位置にある烏山(オサン)周辺を低空飛行した。
韓国の聯合ニュースは「B52は核弾頭を搭載していた」と伝えた。
6日の核実験に続き、北朝鮮が弾道ミサイルを発射することなどをけん制する狙いがある。
米軍によると、韓国上空を飛行したB52は米領グアムのアンダーセン空軍基地に配備している機体。米軍のF16戦闘機と韓国軍のF15戦闘機も加わった。B52はその後、グアムに戻った。
米第7空軍のテレンス・オショーネシィ司令官と韓国空軍の李旺根(イ・ワングン)作戦司令官は10日、B52の飛行に合わせ、烏山空軍基地で異例の共同記者会見を開き、米韓の緊密な連携をアピールした。
米太平洋軍のハリス司令官は声明で、今回のB52の韓国派遣を「同盟国である韓国と日本への防衛義務を履行し、米本土を守る米国の決意を示すものだ」と述べ、北朝鮮への示威行動であると明言した。
これに先立ち、北朝鮮の朝鮮中央通信は10日朝、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が6日の核実験は「自衛的措置だ」と話したと報じた。核実験に対する金第1書記の発言が伝えられるのは初めて。
オバマ米大統領は6日(同7日)に韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と電話協議し「同盟国の安全を守るためにあらゆる措置を取る」と伝えていた。
今回のB52派遣は、国連を舞台にした北朝鮮に対する制裁決議案づくりや制裁の実行で、中国に強い対応を促す狙いもあるとみられる。