2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「すごいぞ」
ついに12倍に!海外でも注目されている西之島新島の最近の様子
海上保安庁
新たなる生態系が観測できる絶好のチャンスとして世界からも注目を集めている、小笠原諸島・西之島の南南東にできた新島。2013年11月、太平洋で起きた噴火によって小さな島が誕生してそれ以来、今尚この小島は成長を続け、旧西之島を飲み込み、現在では元の12倍の大きさにまで成長している。
海上保安庁によれば、現段階の新西之島は東西に1,900m、南北に1,950mに広がり、標高は100m以上ある。噴火は現在も続いており、噴煙は1,200mほど昇り、毎分数個の火山岩が噴出していることが確認された。
この種類の火山島はすぐに海中に没する傾向があることに加え、1973~74年以来、主だった火山活動が60年間起きていなかったことから、西之島はやがて消えてしまうだろうと当初は予想されていた。
だが、そうした予測に反して成長を続ける新西之島は、何もない島に生命が芽吹くその過程を観察できる貴重な機会を研究者に提供している。
現在のところ、冷えた溶岩が固まってできた岩だらけの島でしかない。
しかし、火山活動が沈静化すれば、潮の流れや鳥の糞によって植物が侵入すると考えられている。また、海鳥が休憩所として島を使用するようになり、やがては巣を作る可能性もある。
排泄物や抜け落ちた羽毛、吐瀉物、死体は次第に肥沃な土壌へと変化し、植物の種が芽吹き出す。将来的には植物に覆われ、そしておそらくは動物も棲みつくと予測されており、まさに天然の実験場といった感がある。
なお、海上保安庁によれば、11月17日の調査では9月16日と比べて、大きさにほぼ変化がなかったそうだ。
国土面積が大きくなることはうれしいね・・・