2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「権力構造」
現代日本の学歴社会の頂点に位置するエリートは財務省事務次官。これが日本を実質支配していると言っても過言ではない。
その殆ど全員が東大法学部出身者である。学歴社会が始まったのは、明治以降。
元公家の岩倉具視を筆頭とする岩倉使節団が海外視察に出てからは、留学しただけで自動的に出世が約束されるという世の中になった。
武士をなくし公家が世の中を動かす世にあって、東京帝国大学を卒業したエリート官僚というあらたな特権階級が生まれた。
これが「肩書きが物言う社会」の始まり。
実力がものを言う世界であったサムライの時代には学歴社会は無かった。
江戸期は藩校の凄まじい学習意欲にあっても「どこぞの学校を出たから」という理由だけで出世できるような社会ではなかった。
幕末を生きた武士の大物が姿を消すと、大学出のエリートによる官僚が国益よりも自らの省益を追求し始め、国力が失われ外交力も低下し、海軍省と陸軍省が対立し、あらゆる組織が官僚化し、大東亜戦争に敗北するという結果を招いた。
日本の敗戦も元をたどれば明治期に生まれた官僚の省益追求がもたらしたと言っても良い。
サムライの時代は頭の良さだけでなく、人間力が問われた。現代の財務省には人の心をいうものを感じない。戦後の復興を成し遂げた世代の官僚には国のためという志があったようだが、今は志の高い官僚は殆ど見あたらない。
一般庶民が苦しもうと平気で増税をし、国の借金が何兆円だとのニセ情報で国民を騙し、経済成長させなかった責任を決して取ろうとしない。武士の世界では切腹ものだ。
「国の借金」って、官僚が国民に借金しているだけで、国民が借金しているわけではない。
官僚が国民から預かった税金で経済を成長させて、国民の富を増やして生活を豊かにする責任があるのに、それを果たさずに何が「国の借金」か。
財務省は国税庁を動かし、マスコミを操って、日本の富を自分達の権力維持に使う日本最強の官僚組織であり日本の最大の敵である。
東大法学部から財務省事務次官へというエリートコースがそもそも変だろう。法律を勉強した者がなぜ国家の経済を握る官僚になるのか。経済学部は何のためにあるのか。全く筋が通らない。
これは国家の富を握るという最大の権力を手にしたいという出世欲で成り立った官僚組織である証拠だ。受験戦争をくぐり抜けてきた者は、そんな事はよくよく承知の上だ。
財務官僚以外にも、日本より外国を重視する外務省も、日本の中小企業を見ない経済産業省なども同様、あまりにも腐っている。
共産主義革命などという馬鹿げたものを目指すよりも、日本にはこういう官僚支配をひっくり返す革命を起こすべきなのだ。
今のところ、官僚と戦っているのは安倍首相など一部の政治家しかいない。
それ以外はすっかり官僚に擦り寄って延命を図ろうとしている烏合の衆ばかりだ。
小沢一郎や民主党、維新はかつて「政治主導」とさんざん言ってきたのに結局は何も出来ず、「議員定数削減」ばかり言って、ますます官僚の力を増そうとしている。もう自民だ野党だと言ってる段階ではない。
官僚政治と戦わない政治家は、防衛を考えない政治家と同様、「政治家」と呼ぶ資格はない。
官僚権力は悪い面が多すぎる・・・
国民を騙して国を乗っ取る輩としか見えない・・・
政治主導の形さえできないように仕組まれている・・・