「狐と狸」

画像の説明 最近の習近平の面子にこだわる厚化粧ぶりはまさにタイトロープの不安定性が感じられます。習近平に老子の被褐懐玉の言葉を知っていますか?
と問いたいが、習近平が知っているとは思えない。

習近平が無教養だから知らないのではなくほとんどの中国人にとって漢文は理解不能なのです。中国人にとって漢文とは外国語同然なのです。日本人の多くは漢文は中国語の古語だと思っていましたが、まったくの誤解です。今の中国語と漢文はまったく関係がありません。

日本人は遣隋使・遣唐使たちが無数の漢籍を大陸から持ち帰り、それを読み込んで日本人の道徳的な人格を作ってきました。だから誰でも論語や漢詩の名句は知っているし、日常用語の中に、漢籍起源のものも少なくありません。

ところが中国は我々日本人に多大の影響を与えた孔子、老子、孟子、筍子といった2千数百年前に生きた中国の思想家たちである中国住民はそっくり騎馬民族の子孫に入れ替わっています。
中国住民は三国時代の混乱と騎馬民族の侵略で、いわゆる漢民族は紀元二世紀で地球上から姿を消しています。

我々日本人は、中国に住んでいる人たちを何気なく全て中国人と思っていますが、実は二十世紀になるまで、中国大陸には中国という国家もなかったし、中国人という概念も、意識もありませんでした。

中国には古代から共通中国語というのは一度も存在していなかった。中国大陸内で使われている多くの言語は、多種多様な民族が暮らしているからです。中国で使われている北京語、上海語、福建語、広東語などは、ほとんど共通点がない、日本の方言とは全く違います。現代使われている

共通中国語は、日本語から作られた。

中国人たちは近代になるまで自分たちが話している言葉を書き表す手段がありませんでした。つまり中国人は二十世紀になるまで、自前の「文字」がなかったのです。

日本へ観光にやってくる爆買いの中国人を見てそのマナーの酷さにビックリしますが、それも当然で、日本には庶民階層の人々が書き残した文学や日記が無数に残っているが、そのようなものは「文字」のなかった中国には皆無なのです。漢文は中国人のものではなく支配者たちの専用のコミュニケーションの手段でしかありませんでした。

つまり庶民には教養を身につける書物がまるでなかった。もしあったとしても誰も読めなかった。マナーの一番大切な事は周囲や他人に迷惑を掛けないことが基本ですが、レストランでの中国人同士の会話を見たことがありますが、まさに口角泡を飛ばすとはこのことだと知りました。

また中国人観光客の「子供が飛行場のロビーで放尿」「洗面台で子どもが放尿」「路上でツバ」「トイレットペーパーを便器に流さずにゴミ箱に捨てていかれたり、排泄物を流さずそのままにされる人が多い」当然異臭がすごい、

「中国人の団体をガイド中に、美術館の中で唾を吐くお客様がいました。注意すると、中国語で『どこで何をしようが俺の勝手だろう!』と言い返されました。自分勝手な振る舞いに、ほとほと手を焼いてます」

話がどんどんアサッテに飛んでいきますが、今日は習近平の野望と中国の実像を書くつもりでした。

去年11月12日、中国・北京においてAPEC首脳会議が開催され安倍首相との初の首脳会談に臨んだ習近平は笑顔の安倍首相に挨拶の言葉を掛けられても怒った表情で横を向き、反応すらしなかった。日本の報道は習近平の異様な態度を「安倍たたき」の一貫だとか、国内に対して自信満々の大国指導者を演じたなどと書いていましたが、単に彼の無教養な一面を見せたにすぎません。

つまり洗面台で放尿した子どもや美術館で唾を吐いた観光客と同じレベルなのです。学問的な教養が有っても人間学としての教養はなにも持っていなかったということです。

最近の習近平は強大な軍事力を背景にした侵略と、平行して最近はアジアインフラ投資銀行(AIIB)を軸に、周辺国から欧州の先進国まで従える新たな経済圏で対抗する姿勢を見せていますが。しかし参加国は計画の壮大さに目がくらみ、実行可能なのかどうかを問うリアリズムに欠けています。

それにしても中国実体経済があまりにも悪すぎます。元々中国が発表する経済指標はウソのオンパレードであることが各国の政治家にもやっと分かってきたようですが、それにしてもアメリカを筆頭に欧州各国の対中外交は、中国という国の本質を何も意識しないまま続けられてきました。

アメリカは中国の夢からやっと覚めたようですが、欧州はロシアには脅威を感じるが中国には感じていません。特に人民元を利用したいイギリスは真っ先にAIIBに参加しました。

情報通の007のイギリスが中国の実体をあまり知らないようです。中国の看板は外貨準備高が4兆ドルですが、実際はほとんど残っていないと言われています。アメリカの報道によれば汚職幹部によって3兆8000億ドルが海外に持ちだされたと言われています。

だからアメリカは「米国債を売るぞ」という中国からの脅しにはなにも感じなくなっています。また別の報道によれば中国政府は海外から猛烈に外貨を借りまくっているらしい。

それ以外にもアジア開発銀行(ADB)から毎年借りています。アジア開発銀行から資金供与を受けているにも関わらず、AIIBを創設してアジアの盟主なろうとは厚かましいにも程があります。

また中国政府はIMFにたいして「特別引き出し権(SDR)の構成通貨に人民元を採用するように強く求めています。人民元をドルと並ぶ基軸通貨にしようとしています。現在「国際通貨」を構成しているのはドル、ユーロ、円、ポンドです。

イギリスは人民元関連金融ビジネスで儲ける算段で「ロンドンを人民元取引の世界センターにする」と公言しています。

IMFでは今年、5年毎のSDR構成通貨の見直しが行われます。IMFに強い影響力を持つ英・仏・独が賛成に回る公算が高いと言われています。欧州各国は中国がSDR入りがふさわしい国だと本当に思っているのだろうか?

先進国のように、資本取引や為替相場の自由化などまったく進んでいません。最近上海株式の崩壊に対して、先進国では考えられない非常識な政策で対応しました。中国は大手証券会社21社上場投資信託を2・4兆円を購入させ、総合指数が4500に戻るまで保有株の売却を禁止しました。

その上、空売り禁止、新規株式公開の凍結、大量保有株主による株式売買の半年間停止などで株価下落を阻止しています。需要と供給で成り立つ市場経済の原則は中国では通用しません。英・仏・独はこうした禁じ手を許すのですか?

欧州は焦っているように見えます。アメリカや日本に対抗するために作ったEUが崩壊の危機を迎えています。現在の欧州は行き過ぎた社会福祉政策の結果、公共支出が肥大化し、労働市場の硬直化も激しく、起業家精神が著しく衰微しています。これらはいずれも多かれ少なかれ、欧州諸国が第二次大戦後経験した社会民主主義の遺産だと思います。

ほとんどの国で、社会民主主義系の政党が1回は政権の座について社会福祉のバラマキをやった。現状維持の満足感と福祉のバラまきで、ますます勤労意欲が無くなってしまいました。なにもギリシャだけの問題ではありません。

欧州人は過去の栄光の上にあぐらをかき、未来に向けての冒険心と好奇心を消失してしまった。結果、欧州は経済的、技術的にアメリカ、日本に大きく遅れをとってしまった。

その焦りからか、見せかけのインチキ帝国中国の実体を知らないまま、自国経済が豊かになればいいというエゴイズムで、野蛮な中国を自由な民主国家の仲間に入れようとしています。

目論見が大きく外れたね・・・

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