「生き残りをかけて」

画像の説明 大企業も舵取りを間違うと大きくのた打ち回り、減資で中小企業になるというモデルだね・・・

経営再建中のシャープが、約1200億円ある資本金を1億円に減らす財務改善策を立てていることが9日分かった。減資によって9割以上を取り崩した資本金を剰余金に移したうえで累積赤字の解消に充てるほか、減資後は「中小企業」とみなされることから税制上の優遇措置を受けるなど財務体質を改善することができ、将来の復配につなげる考えだ。

14日に平成27年3月期連結決算と中期経営計画に合わせて発表する。シャープはすでに主力取引銀行のみずほ銀、三菱東京UFJ銀から計約2千億円の債務を優先株に振り返る資本支援を受けることで合意。減資についても両行は了承したとみられる。

シャープは27年3月期で2千億円超の連結最終赤字に転落する見通し。24年3月期と25年3月期も計9千億円以上の最終赤字を計上しており、累積赤字で剰余金が大幅に目減りすることが懸念される。シャープは減資で剰余金を積み増したうえで累積赤字を解消し、復配につなげる考えだ。

他社との資本提携や新たな公募増資も進めやすくなる。さらに資本金が1億円以下になると中小企業とみなされ、法人税への軽減税率が適用されるほか、外形標準課税の適用対象外となるなど税制上の優遇を受けられるメリットもある。

経営破綻した企業で株主責任を明確化するために行う100%減資と違い、今回は既存株主の持ち分は変わらない。ただ、今後の増資などで発行済み株式数が増えると、既存の持ち分が目減りする可能性がある。

このため、減資には株主の承認が必要で、6月の株主総会に提案し、優先株の発行とともに決議する。

減資で止まればいいが・・・

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