2018年11月1日よりタイトルをWCA(世界の時事)に変更しました。
「国が9兆円まで肩代わり」
果てしない原発事故の後始末・・・
東電は、セシウムを取り除く仏メーカーの「除染装置」を11年6月に約321億円で導入したが、期待した効果を得られず3カ月で運転を止めた。
11年8月には汚染水の塩分を取り除く「蒸発濃縮装置」を約184億円で計3基導入したが、汚染水漏れが相次ぎ発覚。1基は5日間しか運転せず、いずれも止まったままだ。
さらに検査院は、国が支援を始めた事業も調査。貯蔵タンクの汚染水の放射性物質を取り除く設備「ALPS」に、国は約150億円の補助金を出したが、故障続きで今も試験運転中。
原発建屋を囲む地盤を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土壁」は、事業費約407億円のうち約319億円が国の補助金だ。14年6月に着工したが、難航している。
国は廃炉と汚染水対策とは別に、東電が支払う原発事故の損害賠償や除染費用を最大9兆円まで肩代わりする。
その大部分を東電と他の電力会社が将来返済する仕組みだが、検査院は「廃炉や汚染水対策が順調に進まなければ、国の資金回収に影響が出かねない」としている。
■福島第一原発をめぐる主な廃炉・汚染水対策の現状
*
◇汚染水をためる、ボルトを使った「貯蔵タンク」
2011年4月/160億円/-
13年8月に汚染水の漏れが発覚。溶接型の貯蔵タンクへの交換を進める
◇汚染水に薬品を入れ、セシウムなどを取り除く「除染装置」
11年6月/321億円/-
期待した効果が得られず、3カ月後に停止。14年8月に廃止が決定
◇汚染水の塩分を除き、原子炉への注水に再利用する「蒸発濃縮装置」
11年8~10月/184億円/-
汚染水漏れが相次いで発覚するなどし、全3基が5~44日間しか運転せず停止
◇地下に汚染水をためる「地下貯水槽」
13年2月/21億円/-
汚染水が漏れ出し、2カ月後に使用停止
◇貯蔵タンクの汚染水の放射性物質を取り除く設備「ALPS」
13年3月/この2事業を含めて951億円の見込み/150億円
故障が続いたうえ、放射性物質を一部除去できず試験運転が続く
◇建屋付近の坑道(トレンチ)にたまった汚染水を抜き取る
13年12月/この2事業を含めて951億円の見込み/-
建屋からの汚染水の流入を止められず、当初の工法を変更。作業が遅れる
◇建屋を囲むように地盤を凍らせ、地下水の流入を防ぐ「凍土壁」
14年6月/407億円/319億円
トレンチの汚染水の抜き取りが進まず、一部着工が遅れる
◇廃炉と汚染水対策に関する技術開発への補助金(国の事業)
14年3月/214億円/214億円
原子力の専門家がいない団体が資金を管理
これじゃ業界団体の餌だね・・・・
大手は気軽なもんだよ・・・・・
責任がないんだもんな~。
どれだけ儲けたのかね・・・